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当麻鍾乳洞

当麻鍾乳洞

北海道当麻町で、昭和32年1月31日、石灰岩を採掘中に発見された全長135mの当麻鐘乳洞。1億5000万年前のジュラ紀からカルスト台地の石灰岩を水が浸食して築き上げた鍾乳洞で、北海道の天然記念物に指定されています。当麻鐘乳洞周辺の森林を活かして鐘乳洞グリーンパークとして遊歩道などが整備されています。観光洞窟として見学が可能。

世界的にも珍しい鍾乳管にも注目を

内部は上中下の3段階に分かれており、さらに5つの部屋に区切られています。
鍾乳洞は小さいながらも、不純物が少ないために結晶度が極めて良い状態の鍾乳石で、氷のつららのように天井から吊り下がるつらら石、天井から落ちる水滴が徐々に筍(たけのこ)のように高く成長する石筍、つらら石と石筍がつながった石柱などを見学できます。
天井から同じ太さでパイプ状になっている鍾乳管は、世界でも珍しいもので学術的にも貴重。

二又山(ふたまたやま)の方から現れ、魔神を退治した当麻地区の守り神である2頭の龍が潜む所場所という「蟠龍伝説」(ばんりゅうでんせつ)も残される洞窟で、龍が2頭横たわっているような鍾乳洞ということで発見当初は「えぞ蟠龍洞」と呼ばれていました。
見学できるのは例年、5月〜10月までの6ヶ月間。

富良野・美瑛と層雲峡を結ぶ抜け道ルートとしても活用可能

旭川市街や旭川空港、富良野・美瑛方面から層雲峡・石北峠への移動途中に寄り道するのが一般的。
逆に層雲峡方面からなら愛別上川道路(旭川紋別自動車道/無料区間)の愛別ICから道道140号(愛別当麻旭川線)に入るのがわかりやすいでしょう。

当麻鍾乳洞の内部は冬季にも洞内は常に気温が9度前後で、湿度も80~90%と一定で日本酒などの熟成には最適。
旭川の高砂酒造では、当麻鐘乳洞内で貯蔵熟成させた日本酒「龍乃泉」を販売しています(数量限定です)。

ちなみに北海道の鍾乳洞は、道北の中頓別鍾乳洞(北海道枝幸郡中頓別町)、道東は北見市美里地区・仁頃山の中腹に美里洞窟(みさとどうくつ)がありますが、美里洞窟は観光洞ではありません。

旭川・旭岳周辺の取材班おすすめの宿は!?

このエリアを旅するコツは、旭岳ロープウェイで山上に上がるなら、ぜひ旭岳温泉に泊まり、山上での時間にゆとりをもたせること。
旭岳温泉では、全国にリゾートホテルや旅館を展開する共立リゾートの運営する「ラビスタ大雪山」、全26室と優雅なリゾートホテル「ホテルディアバレー」(定山渓グランドホテル瑞苑を経営のハマノホテルズ運営)がおすすめ。
山麓では、ひがしかぐら森林公園にある「森のゆ ホテル花神楽」が比較的にエコノミーで家族向け。
旭川市内では、旭川駅隣接のJRグループの「JRイン旭川」が好評です。

ラビスタ大雪山

旭岳温泉にあるヨーロッパアルプスのホテルを思わせるような、山荘風のホテル。
部屋の窓から旭岳を眺める一等地に立地。
夕食は創作フレンチ料理と鉄板焼きの2つのレストランを選択。
温泉は源泉かけ流しです。

ホテルディアバレー

「大人の隠れ家」を自認する旭岳温泉のリゾートホテル。
別荘感覚で泊まれるようにとゆったりとした設計になっており、滞在にも向いています。
夕食は、前菜・メイン料理2皿に加え「野菜たちビュッフェ」が楽しめる「ディアバレースタイル」、またはカジュアルスタイルで楽しめる「和洋ビュッフェ」。
温泉は源泉かけ流しで、姉妹館「ホテルベアモンテ」(徒歩15分)の温泉も無料で利用可能。

森のゆ ホテル花神楽

旭川市街と、旭岳温泉の中間、ひがしかぐら森林公園にあるホテル。
公共の宿としてスタートしたため、設備も充実で、コテージもあります。
大浴場は、シーズン中は日帰り入浴客で混雑することを念頭に。
奮発すれば露天風呂付きの客室も。

JRイン旭川

JRグループのビジネスホテルだけに、JR旭川駅に隣接するという好立地。
イオンモール直結で、買い物などには困らないため、道内旅行の中継地点で、1泊は都会にという人にも絶好です。
温泉ではありませんが大浴場(半露天風呂付き)も備わっています。
ツインもエコノミーツインルーム(17平米)、ツインルーム(24平米)、ラージツインルーム(27平米/3名利用も可能)と3タイプあり、気分と予算に合わせることができます。

当麻鍾乳洞
名称 当麻鍾乳洞/とうましょうにゅうどう
所在地 北海道上川郡当麻町開明4区
関連HP 当麻観光協会公式ホームページ
ドライブで 道央自動車道旭川北ICから約22km。旭川空港から約29km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 当麻町観光協会 TEL:0166-84-3719
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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