福島県会津若松市、郡山市、猪苗代町にまたがり、面積103平方キロメートルと、日本で4番目の広さをもつ湖が猪苗代湖(いなわしろこ)。日本有数の透明度を誇り、磐梯山(ばんだいさん)の新緑や紅葉を映す青色の湖面から、別名「天鏡湖」とも呼ばれています。湖岸が比較的なだらかで、遊覧船での湖上遊覧、そして夏は湖水浴が可能です。
磐梯山を眺めるなら天神浜へ
断層によって生まれた盆地に(川桁断層・川桁山と背炙山断層・背炙山の隆起で、その間の猪苗代盆地が沈降)、3~5万年前に起こった磐梯山からの「翁島岩なだれ」(火砕流堆積物)で河川が堰き止められて誕生した湖で、最大水深は94m(3万年前には、猪苗代湖の水面は現在よりも15m~20m高かったことがわかっています)。
冬季には白鳥も飛来し、湖水が強い西風にあおられて樹木に氷着する「しぶき氷」も誕生し、これをお目当てにするカメラマンも多数。
国の天然記念物「猪苗代湖のハクチョウおよびその渡来地」は、猪苗代湖の北岸、長浜から志田浜にかけての湖岸で、毎年2000羽以上のコハクチョウとオオハクチョウが渡来。
10月上旬〜翌年4月上旬まで羽を休めています。
翁島港、湖南港という2つの港があるほか、夕日の名所である上戸浜、磐梯山が美しい天神浜など美しい浜があります。
「翁島めぐり」(所要35分)、「赤崎・湖心めぐり」(所要1時間30分)、長浜〜舟津(所要1時間)の磐梯観光船(猪苗代湖遊覧)は長浜から発着。
白い砂浜に沿ってレストランや土産物店、ホテルが立ち並ぶ志田浜は湖水浴も楽しめます(7月上旬~9月上旬開設)。
志田浜のほか、キャンプ場も併設し、夕日が美しい上戸浜(じょうこはま)、長浜、天神浜、蟹沢浜で湖水浴が可能。
小平潟天満宮が名の由来という天神浜は、磐梯山を眺める絶景スポットとしても有名で、「大地創造をたどるパノラマ物語」(湖側から磐梯山、天鏡台を眺望するポイント)として磐梯山ジオパークのジオサイトになっています。
猪苗代湖を農業灌漑用に使う安積疏水(あさかそすい)は、「日本三大疎水」に数えられ、「安積開拓・安積疏水開さく事業」が、日本遺産に認定されています。
猪苗代湖 | |
名称 | 猪苗代湖/いなわしろこ |
所在地 | 福島県郡山市湖南町・会津若松市湊町・耶麻郡猪苗代町 |
関連HP | 猪苗代観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから約1.5km。磐梯河東ICから約7km |
駐車場 | 舟津浜駐車場(100台)、天神浜駐車場(500台)、会津レクリエーション公園駐車場(第1/73台、第2/74台、第3/91台、第4/96台)など |
問い合わせ | 猪苗代観光協会 TEL:0242-62-2048 |
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