福島県大沼郡会津美里町、会津の総鎮守・伊佐須美神社遷座以来の御神木とされるのが、薄墨桜(うすずみざくら)。会津五桜(会津若松市の石部桜、会津美里町の薄墨桜、虎の尾桜、猪苗代町の大鹿桜、会津坂下町の杉の糸桜)にも数えられる名木で、学名も「アイヅウスズミ」です。
会津の総鎮守・伊佐須美神社の御神木は、桜
樹高樹11m、幹周り1m、枝張り14m~18mで、推定樹齢は100年ほど。
オオシマザクラ系サトザクラの仲間です。
伊佐須美神社の社伝によれば欽明天皇21年(560年)に現社地に遷座ということになるので、それが正しければ何代目かの桜ということに。
古木の傍らには、幕末の会津藩主・松平容保(まつだいらかたもり)がその美しさを「世の中の心や深く染めぬらんうすすみ桜あかぬ色香に」と詠んだ歌碑がありますが、樹齢から鑑みて前の代の桜ということに。
一枝に一重と八重が混じり、早咲き遅咲きもある珍しい桜。
初めは薄墨を含んだ白色ですが、時期が進むに連れて紅色を帯びていくのと、独特の芳香が特徴です。
例年の見頃は4月中旬~4月下旬で、4月29日には薄墨桜の花びらを餅について神前にお供えする祭典『花祝祭』が執り行なわれ、太々神楽が奉納されます。
1000年の歴史を有する特殊な祭典ということから、1000年以上前にも薄墨桜があったことがわかります。
会津美里町には薄墨桜(「会津五桜」)のほか、虎の尾桜(「会津五桜」)、古御田神社の種蒔桜、馬ノ墓の種蒔桜、米沢の千歳桜、宮川の千本桜、神代桜と合計7本の名桜があります。
薄墨桜(伊佐須美神社) | |
名称 | 薄墨桜(伊佐須美神社)/うすずみざくら(いさすみじんじゃ) |
所在地 | 福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377 |
関連HP | 伊佐須美神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR会津高田駅から徒歩23分 |
ドライブで | 磐越自動車道会津若松ICから約15.9km、会津坂下ICから約20.5km、新鶴スマートICから約9.3km |
駐車場 | あやめ苑内駐車場(20台/無料)、あやめ祭期間は宮川河川敷駐車場(100台/無料)を利用 |
問い合わせ | 伊佐須美神社社務所 TEL:0242-54-5050/TEL:0242-54-5052 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag