福井県最北部に位置する北潟湖(きたがたこ/福井県あわら市・石川県加賀市)は加越台地の侵食によって誕生した谷に水がたまったもの。塩屋漁港で日本海にともつながり、ゲンゴロウブナなど60種ほどの魚類が生息。マガン、ヒドリガモ、マガモの渡来地になっており、環境省の「日本の重要湿地500」、越前加賀海岸国定公園に指定。
アイリスブリッジは湖のシンボル的な存在
加越台地の中で最も規模の大きな侵食谷に海水が侵入して形成された面積214haのラグーン(潟湖)が北潟湖。
大聖寺川の運搬する土砂が堆積し、湖口を塞いで湖になったもの。
最も深いところで3mほどの深さしかない汽水湖です。
現在、富栄養化が慢性的に続いているため、北潟湖自然再生連絡会が結成され、自然の回復が図られています。
そんな北潟湖は、国道305号沿いにあるのでアプローチも簡単。
橋の赤がひときわ目立つ湖のシンボル、アイリスブリッジ(歩行者・自転車専用橋)を中心にして南側の湖畔を一周できるサイクリングロード「北潟湖ハミングロード」(福井県道803号北潟湖畔自転車道線)が整備されています(レンタサイクルは「北潟湖畔公園サイクリングパーク」に用意)。
北潟湖南周遊コースは3.7km。
途中休憩スペースなどもあるので、ゆっくり美しい自然を眺めながらサイクリングを楽しむことができます。
近くには江戸、伊勢、肥後、外国系など300種20万株の花菖蒲が植栽された北潟湖畔花菖蒲園もあり、例年見頃となる6月には『あわら北潟湖畔花菖蒲まつり』を開催。
大聖寺川と北潟湖に囲まれた鹿島の森(石川県加賀市塩屋町)は、鹿島神社の神域で、原始性の高い照葉樹の森が残存しています。
湖畔には「あわら北潟温泉hanaゆらり」(北潟温泉=ナトリウム・カルシウム-塩化物泉)があり、宿泊のほか日帰り入浴も可能(食事付き入浴プランも用意)。
北潟湖には、シジミ、コイ、フナ、ウナギ、エビ、ワカサギなどが生息し、北潟漁業協同組合が伝統の柴漬け漁(12月〜3月、寒ブナの漁)などを行なっています。
また、漁協は、放流、オオクチバスなどの外来魚の駆除、水質浄化や湖畔清掃などにも取り組んでいます。
北潟湖の湖口は、越前と加賀の国境(福井・石川県境)。
越前吉崎(現・福井県あわら市吉崎)には本願寺第8世法主・蓮如(れんにょ)が北陸布教の拠点とした吉崎御坊跡があります。
湖口にある塩屋町(石川県加賀市)は、江戸時代に北前船の寄港地として栄えた町です。
北潟湖 | |
名称 | 北潟湖/きたがたこ |
所在地 | 福井県あわら市北潟 |
関連HP | あわら市公式ホームページ |
電車・バスで | JR芦原温泉駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 北陸自動車道金津ICから約8km |
駐車場 | 200台/無料 |
問い合わせ | あわら市観光振興課 TEL:0776-73-8029 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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