勝山市北谷は昭和57年のワニの全身骨格の発見に始まり、獣脚類やイグアノドン類など日本の恐竜化石のほぼ大半が発掘されたエポックメーキングな場所。発掘現場からは恐竜の足跡化石も見つかり、豊富な恐竜の群れが生息していたことが明らかになっています。発掘の成果を踏まえ、内容充実の恐竜の博物館が福井県立恐竜博物館。
「恐竜の世界」には、50体の恐竜の全身骨格を展示
勝山では恐竜の新種の化石が発掘され、勝山市全域は、「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」として日本ジオパークに認定されています。
福井県立恐竜博物館のドーム型常設展示室「恐竜の世界」には、ティラノサウルスのロボットのほか、ブラキオサウルスなど50体もの恐竜の全身骨格、千数百点もの標本、中国四川省の中生代を実物大に再現した巨大復元ジオラマを展示し、対面スクリーンのダイノシアターの映像などとともに多角的に恐竜を紹介しています。
日本初公開となる「ブラキロフォサウルス」の実物ミイラ化石は必見。
ティラノサウルスロボットも以前は歯が常時むき出しでしたが、最新の研究でそうでないことが判明し、細かく改良されています。
「福井の恐竜」コーナーには、福井県勝山市で発掘されたフクイサウルス(鳥脚類)とフクイラプトル(獣脚類)など5種の化石標本と復元骨格を展示。
展示は「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3つのゾーンから構成され、子供から大人まで多角的に楽しめる内容。
高さ9m、幅16mの大型スクリーン3面をコの字形に配置した特別展示室も注目で、勝山市の発掘現場の地層と同じ前期白亜紀(1億2000万年前)を再現した3分間のCG映像で太古の時代を再現しています。
恐竜グッズやアンモナイトなどの化石、珍しい鉱物、きれいな貴石など地質古生物学の標本を販売するミュージアムショップ、「恐竜の巣カレー」、「化石発掘オムハヤシライス」などが味わえる「カフェ&レストラン ディノ」を併設しています。
ちなみに、福井県立恐竜博物館、カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館(The Royal Tyrrell Museum of Palaeontology)、中国の自貢恐竜博物館とともに、「世界三大恐竜博物館」といわれており、ともに福井県立恐竜博物館と姉妹館提携を結んでいます。
福井県立恐竜博物館のあるかつやま恐竜の森(勝山市長尾山総合公園)には化石発掘体験ができる「どきどき恐竜発掘ランド」がありますが、平成18年10月10日に勝山市から「化石のようなものがある」と連絡を受け、博物館職員が調査研究を進めたところ、国内では初めてとなる恐竜の体を覆う皮膚痕化石であることを確認したもの。
福井県立恐竜博物館 | |
名称 | 福井県立恐竜博物館/ふくいけんりつきょうりゅうはくぶつかん |
所在地 | 福井県勝山市村岡町寺尾51-11 |
関連HP | 福井県立恐竜博物館公式ホームページ |
電車・バスで | 京福越前本線勝山駅からコミュニティバスで15分、恐竜博物館下車すぐ |
ドライブで | 永平寺大野道路勝山ICから約6.2km |
駐車場 | 長尾山総合公園駐車場(400台/無料) |
問い合わせ | 福井県立恐竜博物館 TEL:0779-88-0001/FAX:0779-88-8700 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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