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旧総武鉄道江戸川橋梁(中の島公園)

旧総武鉄道江戸川橋梁(中の島公園)

茨城県猿島郡五霞町(ごかまち)、江戸川源頭部に位置する中の島公園に移設された鉄橋が旧総武鉄道江戸川橋梁。明治40年に総武鉄道(明治40年、国有化で総武本線に)が江戸川に架橋した3連の100フィートポニー型ワーレントラス橋で、3連のうちひとつだけが中の島公園に縮小保存されています。

100フィートを33フィートに縮小して再移設

製造は、イギリスの造船会社、BRAITHWAITE & KIRK。
大正15年、江戸川から撤去され、昭和3年に3連のうち2連が北海道炭鉱鉄道・夕張川橋梁とともに横浜市の生糸検査所引込線で大岡川橋梁として使用され、平成6年にトラス橋が大岡川からも撤去されることになったのを受け、中の島公園に人道橋として移築されたもの(夕張川橋梁部分は横浜市の汽車道を構成する港三号橋梁に転用)。
橋長を100フィート(30.2m)から、1/3の33フィートに縮小されてはいますが、往時の鉄材を使用し、リベット締め工法を用いて復元されています。

中の島公園には、利根川の改修工事で使われたトロッコ軌道のレールを利用して作られたレール製藤棚、文政5年(1822年)頃、利根川からの流入を減じるために江戸川源頭部の両岸に築かれた突堤「棒出し」(ぼうだし)で使われた石、利根川改修工事の完成を記念して昭和6年に設置された利根川治水大成碑などがあります。

すぐ脇の関宿水閘門(関宿水門・関宿閘門)は、歩行者なら上を歩いて対岸に渡ることができます。

旧総武鉄道江戸川橋梁(中の島公園)
名称 旧総武鉄道江戸川橋梁(中の島公園)/きゅうそうぶてつどうえどがわきょうりょう(なかのしまこうえん)
所在地 茨城県猿島郡五霞町山王
関連HP 五霞町公式ホームページ
電車・バスで 東武川間駅から朝日バス境町行きで32分、関宿城博物館下車、徒歩6分
ドライブで 圏央道五霞ICから約4.5km
駐車場 情報・防災ステーションごか駐車場を利用
問い合わせ 国土交通省江戸川河川事務所江戸川上流出張所 TEL:048-746-0063
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

関宿水閘門(関宿水門・関宿閘門)

茨城県猿島郡五霞町(ごかまち)にある利根川から江戸川へ入る水量を調整する関宿水門(せきやどすいもん)、そして船の運航のために水位を調整する関宿閘門(せきやどこうもん)の総称が関宿水閘門。利根川改修事業のシンボル的存在で、土木学会推奨土木遺産

 

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