サイトアイコン ニッポン旅マガジン

中の橋

浅野川大橋の下流側に架かる歩行者専用の木造の橋が中の橋。東山から主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)に通うには便利な橋です。藩政時代の末期に住民が有料の「一文橋」として架けたのが始まり。昭和28年の大水で流出しましたが昭和50年に再建されています。

東山と主計町茶屋街を結ぶ風情ある木造人道橋

明治6年11月4日、金沢市下新町(現・尾張町)に生まれた金沢の三大文豪(泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星)のひとり、泉鏡花は、自宅(現在の泉鏡花記念館)から久保市乙剣宮を抜け、暗がり坂を下り、主計町茶屋街を通り、中の橋で浅野川を渡って養成小学校(現・金沢市立馬場小学校)に通っていました。
中の橋も『化鳥』、『照葉狂言』の舞台になっています。
『化鳥』は、泉鏡花が23歳の時に発表した短編小説で、橋銭(通行料)をたよりに仮橋のたもとに母と親子で暮らす少年、廉の一人称の語りによる物語です。

上流に架かる梅ノ橋ほど有名ではありませんが、橋の風情は優るとも劣りません。
橋の中ほどから眺めた上流側の景色は、金沢のポスターにも使われています。

夜間(日没〜21:00)はライトアップされて美しさもひとしお。
金沢ライトアップバスを利用したなら、ぜひ寄り道を。
最寄りのバス停は「尾張町」です。

 

中の橋
名称 中の橋/なかのはし
所在地 石川県金沢市尾張町2
関連HP 金沢市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR金沢駅から北陸鉄道バス橋場町経由柳橋・東部車庫行きで10分、橋場町下車、徒歩5分
ドライブで 北陸自動車道金沢東ICから約4.6km
駐車場 東山河畔観光駐車場(14台/有料)・東山観光駐車場(15台/有料)
問い合わせ 金沢市文化財保護課 TEL:076-220-2469/FAX:076-224-5046
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

久保市乙剣宮

石川県金沢市下新町、商家が並ぶ尾張町に鎮座する古社が久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)。江戸時代には卯辰山の真言宗金剛寺と神仏習合でしたが、明治初年の神仏分離で、卯辰山(うたつやま)から現在の地に遷座したもの。祭神は素戔嗚命(すさのおの

浅野川大橋

金沢市街を流れる浅野川に架かる初代の橋は、犀川(さいがわ)と同様に1594年(文禄3)年、加賀藩・初代藩主、前田利家が北国街道に架橋したもの。現存するレトロな橋は、国道359号の橋ですが大正11年に造られたコンクリート製のアーチ型。犀川大橋

天神橋

石川県金沢市を流れる浅野川に架る橋長48m、幅13mのアーチ橋が天神橋。昭和28年7月1日の浅野川の洪水で流出し、昭和30年に橋脚のない構造が採用され、架橋された鉄骨造タイドアーチ式無橋脚橋(ローゼ橋)。卯辰山(うたつやま)の稜線と調和する

鏡花のみち

古都・金沢の三大文豪(泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星)のひとり、泉鏡花を偲ぶ浅野川の西岸沿いに設けられた散歩道が鏡花のみち。明治6年11月4日、金沢市下新町(現・尾張町)に生まれ、養成小学校(現・金沢市立馬場小学校)に通った泉鏡花は、久保市乙剣

天神橋

石川県金沢市を流れる浅野川に架る橋長48m、幅13mのアーチ橋が天神橋。昭和28年7月1日の浅野川の洪水で流出し、昭和30年に橋脚のない構造が採用され、架橋された鉄骨造タイドアーチ式無橋脚橋(ローゼ橋)。卯辰山(うたつやま)の稜線と調和する

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了