浅野川大橋

金沢市街を流れる浅野川に架かる初代の橋は、犀川(さいがわ)と同様に1594年(文禄3)年、加賀藩・初代藩主、前田利家が北国街道に架橋したもの。現存するレトロな橋は、国道359号の橋ですが大正11年に造られたコンクリート製のアーチ型。犀川大橋同様、平成12年12月20日に国の登録有形文化財に指定されています。

大正ロマンの香りが漂うレトロでモダンな橋

全長55.0m、幅員15.6mで、大正11年としては実にモダンだったコンクリート製の3連アーチ橋。
スパンドレル(腰壁)部分は、大正末期に大流行したごつごつした塗り壁仕上げ(ドイツ壁)。
さらに橋脚の水切部には花崗岩が用いられ、アーチの美しさを際立たせています。

第二次世界大戦で、高欄、照明灯などの金属部分が拠出され大正ロマンの面影が薄れていたことから、昭和63年に高欄、照明、側壁などを復元する改修が行なわれ、建設時の趣を取り戻しています。

また、浅野川大橋の北詰(東山側)にある火の見櫓も大正13年の築で国の登録有形文化財。
金沢市内に現存する最古の火の見櫓となっています。

夜になると眼鏡橋(めがねばし)のように

 

浅野川大橋
名称 浅野川大橋/あさのがわおおはし
所在地 石川県金沢市橋場町
関連HP 金沢市公式ホームページ
電車・バスで JR金沢駅から周遊バスで10分、橋場町下車、すぐ
ドライブで 北陸自動車道金沢東ICから約4.5km
駐車場 東山観光駐車場(15台/有料)
問い合わせ 金沢市文化財保護課 TEL:076-220-2469/FAX:076-224-5046
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
天神橋

天神橋

石川県金沢市を流れる浅野川に架る橋長48m、幅13mのアーチ橋が天神橋。昭和28年7月1日の浅野川の洪水で流出し、昭和30年に橋脚のない構造が採用され、架橋された鉄骨造タイドアーチ式無橋脚橋(ローゼ橋)。卯辰山(うたつやま)の稜線と調和する

中の橋

浅野川大橋の下流側に架かる歩行者専用の木造の橋が中の橋。東山から主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)に通うには便利な橋です。藩政時代の末期に住民が有料の「一文橋」として架けたのが始まり。昭和28年の大水で流出しましたが昭和50年に再建されて

鏡花のみち

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古都・金沢の三大文豪(泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星)のひとり、泉鏡花を偲ぶ浅野川の西岸沿いに設けられた散歩道が鏡花のみち。明治6年11月4日、金沢市下新町(現・尾張町)に生まれ、養成小学校(現・金沢市立馬場小学校)に通った泉鏡花は、久保市乙剣

天神橋

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