世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」構成資産19全リスト

ユネスコの世界文化遺産に2026年7月に登録の「飛鳥・藤原の宮都」。奈良県の明日香村、橿原市、桜井市に残る宮殿跡や寺院跡、墳墓など、19の構成資産で構成されます。飛鳥時代は律令制の始まり、つまりは国家としての日本の出発点で、飛鳥時代を知ることは、古代日本を知ることにもつながります。

飛鳥時代を知り、「飛鳥・藤原の宮都」に旅立とう!

崇峻天皇5年(592年)、推古天皇が飛鳥の豊浦宮(とゆらのみや/奈良県高市郡明日香村豊浦)で即位し、その後、都が元明天皇によって飛鳥・藤原京から平城京に遷る和銅3年(710年)までの約120年間を飛鳥時代と称しています。
奈良県高市郡明日香村一帯、通称「飛鳥」に都が築かれていたことに由来する時代名で、時代名を提案したのは岡倉天心です。
遣隋使の派遣、憲法十七条の制定、中国の律令制度を真似た大宝律令の発布など、日本の政治的な基盤を築いた時代で、乙巳の変(いっしのへん/中大兄皇子、中臣鎌足らが蘇我入鹿を宮中にて暗殺)とそれに続く大化の改新(天皇中心の中央集権国家を目指す政治改革)、そして壬申の乱(じんしんのらん/天智天皇の後継者をめぐり、弟の大海人皇子と息子の・大友皇子が対立して起こった古代日本最大の内乱)といった政変も続いた激動の時代です。
7世紀中頃〜8世紀初頭(古墳時代終末期)には古墳(方墳、八角墳)が築かれていましたが、律令時代の完成とともに大規模な墳墓を築くこともなくなっています。

画像協力/世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会

飛鳥時代を知るキーワード

  1. 宮殿・官衙(かんが)の発達
    宮殿が誕生し、律令国家制度の整備にあわせてその周辺に役所である官衙が築かれました
  2. 寺院の建立と仏教の興隆
    仏教伝来とともに、東アジアからの渡来人や留学生などによる技術導入により、有力貴族の氏寺が築かれ、後に国営寺院が建立されて国家の安寧を祈願しました
  3. 古墳文化の盛衰
    長い古墳文化の歴史の終末で、中国の墳墓の影響を受けた方墳、天皇を中心とした世界観を視覚的に表現する八角墳などが築かれました
    高松塚古墳やキトラ古墳に描かれた壁画は、東アジアの思想・芸術の伝播を表すものです

世界文化遺産「飛鳥・藤原の宮都」構成資産19全リスト

構成資産所在地形成の過程種別
1飛鳥宮跡
6世紀末〜7世紀後半
明日香村岡律令制による
宮殿の形成過程
【宮殿・官衙跡】
中央集権国家の
形成過程
2飛鳥京跡苑池
7世紀中頃〜10世紀
明日香村岡
3飛鳥水落遺跡
7世紀中頃
明日香村飛鳥
4酒船石遺跡
7世紀中頃〜7世紀末
明日香村岡
13藤原宮跡
7世紀末〜8世紀初頭
橿原市醍醐町律令制による
宮殿の成立
5飛鳥寺跡
6世紀末〜12世紀末
明日香村飛鳥仏教の受容【仏教寺院跡】
国家宗教としての
仏教寺院の成立
6橘寺跡
7世紀前半〜16世紀頃
明日香村橘氏寺の成立
7山田寺跡
7世紀中頃〜12世紀後半
桜井市山田
8川原寺跡
7世紀中頃〜12世紀末
明日香村川原
9檜隈寺跡
7世紀後半〜18世紀頃
明日香村檜前
14大官大寺跡
7世紀後半〜8世紀前半
明日香村小山国家寺院の成立
15本薬師寺跡
7世紀後半〜11世紀初頭
橿原市城殿町
10石舞台古墳
7世紀初頭
明日香村島庄伝統的な墓制の
継承と変質
【墳墓】
律令による
墓制の変化
14菖蒲池古墳
7世紀中頃
橿原市菖蒲町
15牽牛子塚古墳
7世紀中頃〜8世紀初頭
明日香村越新しい墓制への
移行・展開
八角墳・壁画古墳
16天武・
持統天皇陵古墳

7世紀後半
明日香村野口
17中尾山古墳
8世紀初頭
明日香村平田
18キトラ古墳
7世紀〜8世紀
明日香村阿部山
19高松塚古墳
7世紀末〜8世紀初頭
明日香村平田
世界遺産「飛鳥・藤原」登録推進協議会の資料をもとの編集
番号も登録推進協議会発表の資料に合わせています
世界遺産「飛鳥・藤原の宮都」構成資産19全リスト
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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