本州に残る珍しい「海上国道フェリー」が、伊勢湾フェリー

国道は、陸の上だけではなく、海上にも存在します（県道なども同様）。そこにフェリーが就航すれば「海上国道フェリー」となります。本州では佐渡汽船（国道350号）と伊勢湾フェリー（国道42号・国道259号）の2ヶ所のみ、離島と結ぶ国道でないのは、伊勢湾フェリーが唯一ということになります。

フェリーの航路が、国道42号・国道259号の扱いに！

渥美半島（愛知県）の先端、伊良湖岬（いらごみさき）から伊勢湾を横断し、鳥羽（三重県）を55分で結んでいるのが伊勢湾フェリー。
国道42号は、浜松市から太平洋沿いに渥美半島を走り、伊良湖岬〜鳥羽（伊良湖水道）が海上部分で、鳥羽からは紀伊半島の海岸沿いに和歌山市を結ぶ国道です。
愛知県田原市伊良湖町（道の駅伊良湖クリスタルポルト前）〜三重県鳥羽市鳥羽（伊勢湾フェリーターミナル前）が海上国道ということに。

伊良湖水道に橋（伊勢湾口道路）を架け、三遠伊勢連絡道路でつなぐという計画があるため、国道259号との重複海上区間という珍しい海上国道にもなっています。

伊勢湾フェリーは、愛知県側の名古屋鉄道と、三重県側の近畿日本鉄道の共同出資で設立されたフェリー会社で、昭和39年11月7日に運航開始。
平成22年に、名鉄と近鉄は経営から撤退し、愛知県・三重県・田原市・鳥羽市などが出資する会社に移管されています。

ちなみに、伊勢湾フェリーのように本州で湾を横切るフェリーは、東京湾フェリー、駿河湾フェリーがありますが、東京湾フェリー（久里浜港〜金谷港）は、海上国道扱いではなく、駿河湾フェリー（清水港〜土肥港）は静岡県道223号清水港土肥線（観光PRを兼ねて海上部分のみを「ふじさん」県道に）指定されています。

伊勢湾フェリー伊良湖港

渥美半島の先端、伊良湖港（愛知県田原市）と鳥羽港（三重県鳥羽市）を55分で結び、伊勢湾を横断するフェリーの発着所が伊勢湾フェリー伊良湖港。旅客ターミナル的な施設は、道の駅クリスタルポルトがありますが、きっぷ売り場・待合所は、その横の伊良湖港

伊勢湾フェリー鳥羽フェリーターミナル

三重県鳥羽市の鳥羽港にあるのが伊勢湾フェリー鳥羽フェリーターミナル。渥美半島先端の伊良湖港（愛知県田原市）と鳥羽港（三重県鳥羽市）を結ぶ伊勢湾フェリーの鳥羽港にあるターミナルで、伊勢湾フェリー（所要55分）を利用すれば、名古屋回りをショート

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