岩手県一関市東山町、猿沢川・岩手県道106号(前沢東山線)沿いにある鍾乳洞が、幽玄洞。3億5000万年前(古生代中期)の地層に発達する「日本最古の鍾乳洞」といわれ、自然洞窟博物館としてウミユリの萼(がく)などの化石、鍾乳石、地底湖などを見学可能(観光洞部分は延長500m)。
「幽玄洞展示室」を併設し、貴重な化石を展示
「鍾乳洞王国」の岩手県にあって、昭和55年に発見と比較的に最近発見された鍾乳洞のひとつで(幽玄洞出口の対岸は観音霊山として古くからの信仰の場)、ウミユリ、三葉虫、フズリナなどの化石が見つかっていることから南洋の浅い海のサンゴ礁がルーツの石灰岩層であることがわかります。
500mの観光コースは、浄魂の泉、ひょうたん池などの地底湖、幽玄の滝、豊乳浄土、いのち観音、水月観音などと名付けられた鍾乳石、洞穴サンゴ(化石) など見どころも豊富です。
洞内気温は13度前後で、夏は涼しく、冬は温かく感じます。
鍾乳洞に隣接して「幽玄洞展示室」があり、発見された貴重な化石を展示しています。
ちなみに化石が発見されている地層で最も古いのは、岐阜県高山市(旧上宝村)・奥飛騨温泉郷の4億5000万年前(一重ケ根地域から後期オルドビス紀のコノドント化石を発掘)の地層(飛騨外縁帯)で、化石の発見されていないものを含めると、茨城県日立市から常陸太田市にかけて50平方キロに及んで広がる5億3300万年前(カンブリア紀)の地層です。
幽玄洞 | |
名称 | 幽玄洞/ゆうげんどう |
所在地 | 岩手県一関市東山町長坂東本町154-1 |
関連HP | 幽玄洞公式ホームページ |
電車・バスで | JR猊鼻渓駅から徒歩30分 |
ドライブで | 東北自動車道一関ICから約18km |
駐車場 | 50代/無料 |
問い合わせ | 幽玄洞 TEL:0191-47-3303/FAX:0191-47-3303 |
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