寒い冬の到来とともに、北国からツルなどの野鳥が日本列島に飛来しますが、日本最大のツルの越冬地となっているのが、鹿児島県出水市(いずみし)の出水平野。2024年11月30日(土)の朝、今季初となる羽数調査が行なわれ、1万2992羽を確認。これで28年連続のツル飛来数1万羽以上となりました。
国の特別天然記念物に指定されるツルの越冬地
2024年は10月18日(金)に第1陣が飛来(ナベヅル7羽、クロヅル1羽、カナダヅル1羽の計9羽)、冬の訪れを告げています。
地元、高尾野中学校と義務教育学校・鶴荘学園のツルクラブ、鹿児島県ツル保護会など100人が早朝から双眼鏡などを使って調査し、ナベヅルやマナヅルなど1万2992羽を確認。
内訳は、内訳はナベヅル1万2036羽、マナヅル948羽、クロヅル4羽、カナダヅル3羽、ナベクロヅル1羽。
昨年の調査では、最大で1万2972羽が確認されているので、ほぼ昨年並の数ということに。
今後は12月21日と2025年年1月12日にも調査する予定なので、数は今年のほうが多い可能性も大とのこと。
来年1月下旬頃からロシア・シベリア地方、中国東北部などの繁殖地に戻る「北帰行」が始まるまで、この「万羽鶴」が観察できます。
「一度見てもらわないと、万羽鶴のスケール感はわかりません。こんなにもツルが田んぼを埋め尽くすのかと皆さん驚きますから」(出水市商工観光部観光交流課)とのこと。
出水市には日本一のツル飛来数のほか、日本一大きな鈴(箱崎八幡神社神門に下がる鈴、高さ4m・直径3.4m・重さ5t)や日本一大きな地蔵尊(八坂神社の大地蔵尊、高さ4.15m)もあって日本一の宝庫にもなっています。
画像協力/出水市
鹿児島県・出水平野で、28年連続のツル飛来数1万羽以上の「万羽鶴」達成!|2024 | |
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