1997年3月22日に運転が始まったJR西日本の「飛行機キラー」、500系新幹線。尖ったジェット戦闘機のような外観は、320km/h営業運転のための航空宇宙技術を活かした形状。2010年2月に「のぞみ」の定期運用から離脱し、「こだま」で運用されていますが、2027年に引退します。
山陽新幹線ではN700系への置き換えが進行

人気の「ハローキティ新幹線」もこの500系新幹線(新大阪〜博多の「こだま」として運用)なので、2027年に引退となる見込み。
1997年3月22日の運行開始からすでに30年も高速で運用されているため、車体の老朽化も目立ち、保守作業の円滑化を図るため、JR東海が開発し、東海道・山陽新幹線で活躍中の「N700S」の導入によって引退となります。
「速度でギネス記録にもなり、多くの乗客に愛された名車だった」(JR西日本)としていますが、今後は東海道・山陽新幹線の一体化がさらに進み、山陽新幹線の独自カラーは薄まる見込み。
500系新幹線は、関西と九州を結ぶという特性で、飛行機との対決を重視するJR西日本が初めて独自開発した車両。
東海道新幹線に乗り入れて「のぞみ」として東京〜博多間でも活躍しましたが、2010年に「のぞみ」としての運用を離れています。
「新世紀エヴァンゲリオン」とのコラボ車両も人気となりましたが終了。「ハローキティ新幹線」は現役で活躍中ですが、今年の夏が最後の夏になる可能性も・・・。
在来線でも車両の共通化が検討されているので、乗り鉄にとってはますます没個性の鉄道旅となってしまう可能性が大。
製造事業者の人手不足が深刻化しているという背景もありますが、自然災害などで車両が故障した際にも部品の調達が早まる、同じ規格で自動運転を目指すことができるというメリットもあり、今後はさらに発展して私鉄各社とも統一規格となる仕組みづくりが検討されています。

飛行機との戦いに挑んだ「500系新幹線」、まもなく引退、「ハローキティ新幹線」も乗り納め | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag