国税庁によれば、令和5年酒造年度分(令和5年7月1日〜令和6年6月30日)の清酒の製造状況に関する調査結果によれば、清酒全体の生産量は、兵庫県、京都府、新潟県、埼玉県、秋田県がTOP5ですが、これには量産される一般酒、料理酒なども含まれるため、純米吟醸酒に限定したTOP10を紹介。
純米吟醸酒が多い県には、当然、個性的で人気の蔵が揃う

純米吟醸酒の醸造量の県別TOPに輝くのは、米処、酒処の新潟県。
日本酒を醸す蔵の数は、実は清酒消費量の減少とともに年々減少していますが、国税庁の調査では新潟県には75もの酒蔵があり、まさに日本酒王国となっています。
「淡麗辛口」が自慢の酒で、仕込み水がミネラル分の少ない超軟水であること、冬場の寒冷の気候を活かしゆっくりと発酵が進んでいくため、きめ細かく、マイルドですっきりとした味わいの酒が生まれるのです。
新潟県には全国的に有名な酒造好適米「五百万石」という品種があり、おもにはこの「五百万石」を使って醸されています。
日本三大杜氏である越後杜氏の発祥地でもあり、ほとんどの酒蔵で越後杜氏が酒造りを行なっていますが、精米歩合60%以下の吟醸酒にその技と、酒蔵の個性が具現化。
2位は意外にも山口県で、山口県酒造組合は、「日本酒復権の、のろしを上げよう」を合言葉に精米歩合を高め、全国的に有名な「獺祭」など高品位の吟醸酒を生み出しています。
そのため、海外での評価が高いのも特徴。
日本酒に陰りが見える中で、山口県は醸造量が上向きになっていますが小規模な酒蔵が多く幻の銘酒も多いことに。
3位、4位は日本三大酒処の伏見と灘を抱える京都府と兵庫県、5位には山形県が食い込んでいます。
山形県も個性豊かな酒蔵が多く、鳥海、朝日、月山など山系ごとに異なる水質が個性的でバラエティ豊かな酒を生み出しています。
吟醸酒の出荷割合が高い(シェアは東北全体の4割)というのも大きな特徴です。
純米吟醸酒の生産量の多い都道府県 TOP10
順位 | 都道府県名 | 醸造所数 | 製成数量20度換算 | 精米 歩合 | 20度換算清酒歩合対白米 |
1位 | 新潟県 | 75 | 7391kL | 49.8% | 181.3% |
2位 | 山口県 | 18 | 5887kL | 32.3% | 169.6% |
3位 | 京都府 | 32 伏見17 | 2703kL | 52.3% | 186.9% |
4位 | 兵庫県 | 50 灘五郷15 | 2538kL | 52.0% | 182.4% |
5位 | 山形県 | 44 | 2517kL | 47.9% | 180.8% |
6位 | 長野県 | 64 | 2231kL | 52.8% | 174.6% |
7位 | 福島県 | 50 | 2226kL | 50.3% | 181.1% |
8位 | 秋田県 | 31 | 2023kL | 49.9% | 177.1% |
9位 | 宮城県 | 26 | 1399kL | 42.9% | 175.6% |
10位 | 栃木県 | 24 | 1282kL | 52.3% | 166.5% |
【飲んべえ注目!】純米吟醸酒の生産量の多い都道府県 TOP10 | |
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