マリリンモンローの愛した「オムライス」を川奈ホテルで味わう

川奈ホテル・オムライス

静岡県伊東市の川奈ホテル。1954年(昭和29年)2月1日に来日したマリリン・モンローとジョー・ディマジオ夫妻は都内に4泊した後、列車で伊豆の川奈ホテルへ。報道陣をシャットアウトして316号室に2泊、新婚旅行気分を味わいましたが、マリリンモンローが二度も注文したのが、「オムライス」です。

「オムライス 茸のデミグラスソース」が正式名称です

マリリンモンロー
報道陣をシャットアウトしての川奈ホテル滞在

当初予定していたゴルフもせず、部屋にこもりきりだったというふたり。
「オムライス」も当然、ルームサービスでの注文。

大倉財閥2代目総帥・大倉喜七郎が、イギリス貴族が楽しむカントリーライフに憧れ、日本に具現化したのが1928年(昭和3年)誕生の「大島コース」(現・川奈ホテルゴルフコース大島コース)とその宿泊施設として1936年(昭和11年)に開業の川奈ホテルです。

戦後はアメリカ軍に接収されましたが、解除後は正月を川奈で過ごすことがステータスといわれるほどになり、ホテルオークラのリゾートホテルとして注目を浴びました。

現在はプリンスホテルの経営になっていますが、駐車場に並ぶ車を見てもそのステータスがよくわかります。
その後の改修もあり、マリリン・モンローとジョー・ディマジオ(56試合連続安打を達成したメジャーリーガー、背番号5はヤンキースの永久欠番、来日時は引退後)夫妻が宿泊した316号は現存していませんが(貴賓向けに「本館オーシャンビュー インペリアルスイート」を用意)、マリリンモンローが二度注文した「オムライス」は、オーシャンビューのレストラン「グリル」で復元され、ランチでも味わうことができます。

その「オムライス」、トマトケチャップで味を整えたチキンライスをふんわりとした卵で包み、手間暇かけてつくった濃厚なデミグラスソースがかかっています。
卵にはなんと川奈ホテルのマークが焼印されていて、SNS映えもなかなかのもの。

プリンスホテル系列になって、泊まりやすくなった気もしますが、敷居が高いと感じる人も、レストラン「グリル」のランチ利用はおすすめです。
川奈ホテルの伝統がつまった「大人のお子さまランチ」も注目ですが、マリリン・モンローが味わったという「オムライス 茸のデミグラスソース」をぜひ(サラダ、コーヒーがセットです)。

光が差し込み明るい雰囲気の「サンパーラー」でもオムライスが味わえ、実は「グリル」よりもちょっぴりお安くなっているので、ランチにはおすすめです。

マリリンモンローとジョー・ディマジオの結婚生活は274日しか続きませんでしたが、後に「世の中には金にかえられないものがある。それは愛の思い出だ」(ジョー・ディマジオ)と語っているように、この記者を避けた川奈ホテル滞在とオムライスは、ふたりの「愛の思い出」に違いありません(ジョー・ディマジオが亡くなる数日前に友人に語った最期の言葉は「死んだら、マリリンのところへいける」でした)。

川奈ホテル「サンパーラー」
「サンパーラー」でもオムライスを味わうことができます
マリリンモンローの愛した「オムライス」を川奈ホテルで味わう
所在地 静岡県伊東市川奈1459
場所 川奈ホテル
関連HP 川奈ホテル公式ホームページ
電車・バスで JR・伊豆急伊東駅からタクシーで15分
ドライブで 西湘バイパス石橋ICから約47km
駐車場 150台/無料
問い合わせ 川奈ホテル TEL:0557-45-1111/FAX:0557-45-1114
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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