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縄文杉

縄文杉

世界自然遺産に登録される屋久島観光に出かける人の目的の大本命が縄文杉登山。標高1280mにある樹高25.3m、周囲16.4mの屋久杉の老木が縄文杉で、推定樹齢は2170年とも、7200年ともいわれ、定かでありません。昭和41年5月28日、当時屋久町観光担当だった岩川貞次氏が発見し、発見当初は大岩杉と呼ばれていました。

樹齢7200年ともいわれている巨杉、縄文杉

ごつごつとした木肌が圧倒的な迫力で迫ってきますが、そこには江戸時代、村人が屋久杉の伐採を行なう際に、試しに入れた斧の跡が今も残っているのです。
利用に向かない材質ということで残された木であるとされていますが、村人は伐採をする前にまずは斧を入れ、再び訪れた時、その木が倒れていなければ神が宿る木として切らずに残した、という説もあります。

樹齢に関しては、諸説ありますが、最近では縄文杉の樹齢は古くとも4000年以上は遡らないというのが定説になりつつあります。

登山者が木の根の周囲を踏み固めることで根が傷み樹勢が衰えないようにと、平成8年に木製の展望デッキが設けられています。

荒川登山口から往復9時間〜10時間という行程にもかかわらず、まるで神木のような魅力に吸い寄せられるように、訪れる人は跡を絶ちません。
ロングコースなので、トレッキングシューズなど足回りはもちろん、雨具、ザック、非常食などのしっかりとした用意が必要です。
行動時間が長いので弁当だけでは不足します。
行動食を多めに持参しましょう。
経験に不安がある人はガイドを雇うのも手です(縄文杉日帰りトレッキングコース、縄文杉1泊2日コース)。

荒川登山口→縄文杉 コースタイム

荒川登山口〜(徒歩30分)〜大杉〜(徒歩15分)〜小杉谷集落跡〜(徒歩30分)〜楠川分かれ〜(徒歩5分)〜三代杉〜(徒歩1時間)〜大株歩道入口〜(徒歩25分)〜翁杉〜(徒歩5分)〜ウィルソン株〜(徒歩45分)〜大王杉〜(徒歩5分)〜夫婦杉〜(徒歩30分)〜縄文杉

岩川貞次さんが発見! だから正式名は大岩杉
昭和41年当時、屋久町観光担当だった岩川貞次氏は、地元の猟師、営林署の職員などの話から「小杉谷の奥に巨大な屋久杉があるらしい」という噂を聞き、探索に出かけます。
5月28日、高塚山の中腹で登山道を外れ、20mほど山側で、巨大な屋久杉を発見します。
岩のようにゴツゴツした木肌、そして自らの名から岩の一字をとって大岩杉と名付けたのです。
地元、南日本新聞が発見者のことは一切触れずに「縄文時代の郷土の、生きた確かな証人」と報じたことから「縄文杉」と呼ばれるようになりましたが、その後も地元では大岩杉と呼んでいました。
生前、岩川貞次氏は、「実は、大岩杉よりも巨大な杉はある、息子(貞之さん)の名で発表するためにとってあるんだ」とも話してくれましたが、それは実現することなく、この世を去っています。
ということは、まだ人知れず眠っている巨大な屋久杉があるのかもしれません。
縄文杉
名称 縄文杉/じょうもんすぎ
所在地 鹿児島県熊毛郡屋久島町国有林内
関連HP 屋久島町公式ホームページ
電車・バスで 宮之浦港から屋久杉自然館までタクシーで40分、屋久杉自然館から荒川登山バス利用(バスチケットは前日までに購入)で40分、荒川登山口下車、徒歩4時間5分
ドライブで 屋久島空港から約12kmで屋久杉自然館。屋久杉自然館から荒川登山バス(バスチケットは前日までに購入)で40分、荒川登山口下車、徒歩約8km
駐車場 屋久杉自然館駐車場(120台/無料)
問い合わせ 屋久島町商工観光課 TEL:0997-43-5900
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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