鹿児島県鹿屋市共栄町、鹿屋市役所近く、国鉄大隅線鹿屋駅跡地に建つのが、鹿屋市鉄道記念館。志布志駅と国分駅を結んだ大隅線は、大正4年7月11日に高須駅〜鹿屋駅間が開業した南隅軽便鉄道(後の大隅鉄道)が前身。昭和10年に国有化され、地域の足として活躍しますが、昭和62年3月14日に廃止されています。
国鉄大隅線の歴史を後世に伝える鉄道記念館
鹿屋市鉄道記念館は、大隅線、大隅半島の鉄道史を今に伝える鉄道博物館で、入館は無料。
昭和36年、日本車輌で製造された気動車のキハ20-441が静態保存されるほか、保線用車両、各駅の駅名標などが展示されています。
館内には、往時の古江駅からの旅客運賃表、大隅野里駅列車時刻表と旅客運賃表、信号機、保線区関係の工具などが展示されています。
Nゲージ模型のジオラマも。
軽便鉄道(ナローゲージ)ながら南隅軽便鉄道が鹿屋駅から高須駅まで大正4年に鉄道を開通させたのは、錦江湾沿いの高須駅まで結ぶことで湾内の航路に連絡して鹿児島市などと結ぶことができたから。
大正12年12月19日には高須駅〜古江駅に延伸し、県営の古江港(現・鹿屋市古江町の鹿屋港)で連絡船に接続していました。
大隅線では志布志機関区跡が志布志鉄道記念公園(キハ52 130を保存)、吾平駅跡が吾平鉄道記念公園(キハ20 452を保存)になり、全体では3ヶ所の駅が鉄道公園・記念館になっていて、地域の鉄道への思いを感じる取ることができます。
鹿屋市鉄道記念館 | |
名称 | 鹿屋市鉄道記念館/かやしてつどうきねんかん |
所在地 | 鹿児島県鹿屋市共栄町20-2 |
関連HP | 鹿屋市観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 垂水港から約23km。大隅縦貫道東原ICから約6km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 鹿屋市鉄道記念館 TEL:0994-40-0078 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag