神奈川県足柄下郡箱根町大平台、箱根登山鉄道の信号所(停車しますが乗降は不可)のひとつが、上大平台信号場。箱根登山鉄道では出山信号場のスイッチバックを最初に、大平台駅、上大平台信号場の3ヶ所でスイッチバックしますが、最後のスイッチバックが上大平台のスイッチバックです。
箱根登山鉄道3ヶ所のスイッチバックで、最後の方向転換場所
標高165mの塔ノ沢駅から標高448mの宮ノ下駅間はもっとも標高差が大きな場所で、並走する国道1号は、1月2日の箱根駅伝5区の山登りで有名。
箱根登山鉄道最大傾斜は1000分の80(80‰=パーミル/1000m走る間に80m上るというもの)で粘着式鉄道(アプト式などではなく、通常のレールの普通鉄道)では、日本一の急勾配を誇っていますが、それでも克服できない高度差を、駅や信号場で運転手と車掌が入れ替わり、方向転換して克服しているのです。
塔ノ沢駅〜出山信号場(スイッチバック)〜大平台駅(スイッチバック)〜上大平台信号場(スイッチバック)〜宮ノ下駅(5km)で283mも上っていますが、上大平台信号場は、標高346mで、箱根湯本駅(標高96m)からちょうど250m上ってきたことになります。
上大平台信号場は、大正8年6月1日、前身の小田原電気鉄道鉄道線開通時に開設されたもので、今も当時と変わらずスイッチバックが行なわれています。
宮ノ下駅は標高436mなので、ここから90mも上ることになり、「山登りのスペシャリスト」を生んだ箱根駅伝5区(山登り区間)の大変さがよくわかります。
上大平台信号場(上大平台のスイッチバック) | |
名称 | 上大平台信号場(上大平台のスイッチバック)/かみおおひらだいしんごうじょう(かみおおひらだいのすいっちばっく) |
所在地 | 神奈川県足柄下郡箱根町大平台501 |
関連HP | 箱根登山電車公式ホームページ |
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