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富士山の超穴場ビュースポット、小富士から富士山を眺望

小富士

多くの山好きが口を添える「富士山は5合目〜3合目が面白い」の候補地のひとつが、須走口五合目(静岡県駿東郡小山町)小富士。須走口五合目駐車場から森林帯の中に続く遊歩道を20分〜25分ほど歩けば、小富士に到達できます。富士山を正面に拝むことができるパワースポットとしても注目です。

須走口五合目から小富士遊歩道で20分〜25分で到達

樹林帯を歩く小富士遊歩道

須走口五合目は、富士登山須走口の登山口ですが、「ふじあざみライン」は静岡県側の富士の開山期間中はマイカー規制が実施されます(マイカーやレンタカーで入山の場合は富士山の閉山時に)。

標高は1950mと、富士スバルラインや富士山スカイラインよりもかなり低いのは、かつての五合目は駐車場から50分ほど登った砂払い五合目(標高2300m)の高さだから。
つまりは、自動車道「ふじあざみライン」の開通に合わせて、五合目にしたので正しくは新五合目といった感じです(須走口には六合目が標高2400mですが、本六合目標高2700mもあり、300m嵩上げしていることがわかります)。
かつて富士山の五合目を周回した御中道も、須走口六合目(新六合目)の長田山荘を通っています。

小富士があるのは、まだ樹林帯で、標高は1970mほど。
しかも尾根上の突端にすぎませんが、宗教登山全盛時代の富士講の祠(ほこら)があるように、富士山のパワースポットとして知られていました。
富士山の北東山腹で起こった延暦19年(802年)の延暦大噴火のスコリア丘(火山砂利の丘)で、木々が生えないために、富士山眺望の一等地に。

「ふじあざみライン」に御室浅間神社跡(5合目の古御嶽神社に合祀)がありますが、女人禁制の時代(明治5年に解禁)には女人堂のあった場所で、ここから上部は女性は立ち入ることができませんでした。
かつては御室浅間神社と富士を遥拝する小富士を結ぶ登山道もありましたが、今では廃道になっています。

鬱蒼と茂った富士山自然休養林のなかを片道25分ほど歩けば到達でき、駐車場から少し歩いた先にはきのこ料理が自慢の「東富士山荘」、宿泊も可能な「菊屋」(宿泊は完全予約制)も営業しています。

富士山の超穴場ビュースポット、小富士から富士山を眺望
所在地 静岡県駿東郡小山町須走
場所 小富士
関連HP 小山町公式ホームページ
電車・バスで JR御殿場駅、または小田急線新松田駅(一部期間のみ)から登山バスで須走口新五合目下車
ドライブで ふじあざみラインは7月中旬〜9月中旬にマイカー規制を実施、冬季は閉鎖
駐車場 須走口五合目駐車場(200台/無料)、ふじあざみラインマイカー規制時は須走多目的広場からシャトルバスを利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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