四国で観光的に入洞できる鍾乳洞は、日本三大鍾乳洞に数えられる龍河洞(高知県香美市)を筆頭に、同じ高知県の猿田洞(猿田石灰洞)、そして愛媛県西予市の穴神洞遺跡(穴神鍾乳洞)です。四国には四国カルストと称されるカルスト地帯がありますが、手軽に探勝できる観光洞は、穴神洞遺跡(穴神鍾乳洞)だけです。
愛媛県
穴神洞遺跡(穴神鍾乳洞)|愛媛県西予市
所在地:愛媛県西予市城川町川津南3723
総延長:300m
洞窟内の温度:18度〜20度
歴史:地元中学生がコウモリを採取しに出かけて発見
洞窟上部が穴神洞遺跡で、縄文時代早期(1万2000万年前)以降の土器や装身具、ニッポンオオツノジカの骨など獣の骨が出土
概要:75mに遊歩道が整備され、見学が可能
洞窟の環境保護のため、通常は入口が施錠されており、入洞あたっては、事前の予約が必要
高知県
龍河洞|高知県香美市
所在地:高知県香美市土佐山田町逆川1424
総延長:4km(東本洞、西本洞、中央洞の3つの洞窟のうち、東本洞の約1kmが公開)
洞窟内の温度:15度〜18度
歴史:昭和6年6月7日、高知県立中学海南学校(現・高知県立高知小津高等学校)の教諭・山内浩が落差11mの滝(後に記念の滝と命名)を乗り越え、初めてその奥を探査し、観光洞としての公開と保存の両立を確立しています
概要:日本三大鍾乳洞にも数えられる大洞窟
鍾乳石や石筍(せきじゅん)、石柱などが発達し、高さ11mの洞内最大の鍾乳石・天降石や千枚岩、高さ6m・幅4mもの鍾乳石・玉簾の滝、高さ11m、洞内最大の滝・記念の滝、奇怪な石筍に囲まれた万象殿など見どころも豊富
出口付近には約2000年前の弥生時代の生活の跡、穴居も残され、弥生式土器が鍾乳石と一体化した「神の壺」は、弥生時代の土器が鍾乳石に巻き込まれて取れなくなっているもので、世界中どこにも類例がない状態
猿田洞(猿田石灰洞)|高知県日高村
所在地:高知県高岡郡日高村沖名猿田
総延長:1422m(見学コースは200m)
洞窟内の温度:14度〜15度
歴史:安政5年(1858年)に地元の農民・虎之丞により発見
概要:入洞の際は事前に日高村教育委員会に連絡し、2名以上で入洞すること
洞内は照明設備はないので、懐中電灯を持参し、滑りにくい靴、動きやすく汚れても良い服装で探勝を(なるべくヘルメットの持参を)
見学可能部分にはハシゴやロープの設置はありますが、安易な気持ちでの入洞は無理なので、日高村の案内人クラブによるケイビング体験の利用がおすすめです
夏は涼しい洞窟探検! 四国おすすめ鍾乳洞3洞 | |
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