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伊賀国庁跡

伊賀国庁跡

三重県埋蔵文化財センターと上野市教育委員会(当時/現在、上野市は伊賀市に)による発掘調査で判明した古代・伊賀国の政庁、伊賀国庁跡。木津川の支流、柘植(つげ)川右岸の段丘上に位置しています。政庁跡は東西、南北ともに41mの区画に正殿、前殿、脇殿などが配されていたことがわかっており、国の史跡になっています。

古代の伊賀国の政庁はここにあった!

昭和63年の県営圃場整備事業の際に掘立柱建物の遺構が発見され、國厨(くにのくりや)と記された墨書土器が出土したことから、伊賀国庁跡と断定。
大部分が水田に埋め戻されていますが、

伊賀国庁に建てられた建物は、当初は掘立柱建物でしたが、10世紀になって礎石立(そせきだて)に変化しています。

伊賀国庁の存続時期は8世紀末〜11世紀中頃で、字名の国町は、国庁の転訛と推定できます。

伊賀国は、天武天皇9年(680年)に伊勢国から分立して誕生。
古代律令体制では国力により諸国を四等級に分けていますが、伊賀国は志摩国とともにもっとも下となる下国(げこく=小国)になっています。
国庁跡の真南、伊賀市西明寺に伊賀国分寺跡があり、その東にある国の史跡「長楽山廃寺跡」が伊賀国分尼寺跡だと推測されています。
国司が築いた総社は不詳ですが、伊賀市一之宮の敢國神社(あえくにじんじゃ)が伊賀国一之宮です。
また、伊賀市には三重県最大規模の前方後円墳である御墓山古墳(みはかやまこふん)もあるので、時間があればあわせて見学を。

伊賀国庁跡
名称 伊賀国庁跡/いがこくちょうあと
所在地 三重県伊賀市坂之下
関連HP 伊賀市公式ホームページ
電車・バスで JR佐那具駅から徒歩10分
ドライブで 名阪国道伊賀一之宮ICから約2km
駐車場 なし
問い合わせ 伊賀市教育委員会文化財課 TEL:0595-47-1285/FAX:0595-47-1290
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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