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熊野古道伊勢路 風伝峠

熊野古道伊勢路・風伝峠

三重県南牟婁郡御浜町と熊野市紀和町の境にある標高257mの峠が、熊野古道伊勢路風伝峠(くまのこどういせじ・ふうでんとうげ)。熊野古道伊勢路本宮道の一部で、熊野古道のうち風伝峠道1.8 kmが世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産にもなっています。

世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産

風伝峠にある法界塔

風伝峠には世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産となる熊野古道伊勢路本宮道(風伝峠道の旧道)のほか、旧国道(昭和45年に開通の国道311号の旧道)も通り、「いきる茶店」も営業するため、石畳の道や峠にある法界塔を手軽に見学することができます。
法界とは、真理の世界、全宇宙のことで、法界塔は、万霊をこの塔に宿らせ供養することが目的の塔で、街道の道しるべ、そして集落などへ悪いものが入り込まない結界にもなっています。

現在の国道311号は北側の山中を平成2年2月開通の風伝トンネル(1035m)で抜けています。

風伝峠道は、熊野灘に面する七里御浜と紀伊国熊野本宮大社を結ぶ峠越えの道で、苔むした神木流紋岩の石畳が残されています。
風伝峠を降りると、熊野本宮へ向かう本宮道と吉野方面へ向かう北山道に分かれ、北山道では丸山千枚田の中を歩く通り峠道も残されています。

丸山千枚田も近いことから、棚田見学と合わせて熊野古道見学も可能です。
路線バス利用の場合は高千良(たかちよし)バス停〜後地(のち)バス停と歩き、4.1km、所要1時間30分(熊野市バス熊野古道瀞流荘線は本数が少ないので事前の確認が必要)。


ちなみに風伝とは、風のよく通るところの意で、秋から冬にかけては風伝颪(風伝おろし)と呼ばれる寒風が吹き下ろすことで知られ、風伝峠には地形雲がかかることで知られています。

御浜町側の国道311号沿いにはビジターセンターとして「熊野古道地域センターさぎりの里」が整備されています。

熊野古道伊勢路は、ツヅラト峠、荷坂峠、馬越峠、通り峠、七里御浜、八鬼山越えなど32.9kmが世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産になっています。

これが風伝颪(風伝おろし)
熊野古道伊勢路 風伝峠
名称 熊野古道伊勢路 風伝峠/くまのこどういせじ ふうでんとうげ
所在地 三重県南牟婁郡御浜町栗須~熊野市紀和町矢ノ川
電車・バスで JR熊野市駅から熊野市バスで29分、高千良(たかちよし)下車、徒歩45分
ドライブで 紀勢自動車道尾鷲北ICから約44km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

七里御浜

熊野灘に面して三重県熊野市の鬼ヶ城から御浜町を経て、和歌山県境を流れる熊野川河口(紀宝町)まで3市町7里に渡って続く、小石と砂からなる長大な海浜が七里御浜(しちりみはま)。日本で一番長い砂礫(玉砂利)海岸は、吉野熊野国立公園の一部で「日本の

丸山千枚田

熊野市丸山地区にある棚田が丸山千枚田。白倉山(標高736m)の南西斜面、高低差100mの間に小さな棚田が1300枚以上もつくられ日本有数の規模を誇る棚田となっています。1601(慶長6)年の検地では丸山地区には、2200枚以上の水田があった

熊野古道伊勢路 横垣峠

三重県南牟婁郡御浜町、熊野古道伊勢路の本宮道にある峠越えのルートが、横垣峠(よこがきとうげ)。神木流紋岩が敷き詰められた石畳が整然と続き人気のハイキングコースとなっています。台風や大雨の後には、通行止めや迂回路が用意されるケースもあるので、

 

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