秋保大滝に入口に祀られた秋保大滝不動尊の正式名は滝本山西光寺。不動明王を本尊とする真言宗智山派の寺で、東北三十六不動霊場29番札所。円仁(慈覚大師)が開基と伝えられる古刹です。860(貞観2)年、出羽国(山形県)に山寺を創建した帰途、この地に霊感を感得され不動明王を彫ったと伝えられています。
安置される不動明王像は日本一の巨像
現存する秋保大滝不動堂は、1825(文政8)年、知足上人の再建。
本尊である不動明王は伊達家の鋳物師津田甚四郎の作で、像高3.3mは現存する金銅不動明王としては日本一の巨大さを誇っています。
胴回り5.1m、膝回り7.2m、火焔の高さ5mという巨大な不動明王像で、いかにも煩悩を吹き飛ばすパワフルなご利益が得られる感じです。
春の『秋保大滝不動尊大祭』で奉納される「秋保の田植踊」(馬場の田植踊)は、ユネスコ無形文化遺産(Akiu no Taue Odori)で国の重要無形民俗文化財。
仙台市太白区秋保町の馬場地区、長袋地区、湯元地区に伝わる田植踊の総称で、その年の豊作を願う芸能で、もともとは小正月に踊られていました。
東北に残る円仁(慈覚大師)伝説
ちなみに松島の瑞巌寺の前身、天台宗延福寺も円仁(慈覚大師)創建と伝わり、東北の各地に円仁伝承がありますが、残念ながら円仁が足を伸ばしたという史実はありません。
しかし平安初期から、都から遠く離れた秋保大滝が修験の地として崇められていたことは容易に類推できるのです。
しかし平安初期から、都から遠く離れた秋保大滝が修験の地として崇められていたことは容易に類推できるのです。
秋保大滝不動尊(西光寺) | |
名称 | 秋保大滝不動尊(西光寺)/あきうおおたきふどうそん(さいこうじ) Akiu-Otaki Fudoson/Saikouji Temple |
所在地 | 宮城県仙台市太白区秋保町馬場大滝11 |
電車・バスで | JR仙台駅西口バスプールから宮城交通バス秋保大滝行きで1時間25分、終点下車、すぐ |
ドライブで | 東北自動車道仙台南ICから約22.3km。または、仙台宮城ICから約22.7km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 秋保温泉郷観光案内所 TEL:022-398-2323 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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