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「関東最高所の池」は、関東最高峰・日光白根山の山上に!

弥陀ヶ池

日本最高所の池は、噴火で一時的に火山灰に埋もれたものの復活した御嶽山二ノ池で、標高2905m。関東最高所の池は、関東最高峰・日光白根山(2588m)の山頂北側にある弥陀ヶ池(みだがいけ)で、標高は2254mという高所に位置しています。その西側には少し大きな五色沼(2175m)があり、この2池がツートップということに。

ロープウェイ山頂駅から徒歩2時間で到達

日光白根山(正式名は白根山で、草津白根と混同を防ぐために日光白根山と通称)は、かつては大いに繁栄した日光修験(にっこうしゅげん)の「補陀洛夏峰」の修行地。
補陀洛(ふだらく)は、観音菩薩の住む地で、日光修験では補陀洛山(ふだらくさん)と称していたのは男体山、日光白根山はその奥の院という位置づけでした。

日光の開山も勝道上人が男体山に登拝したことに始まり、室町時代に日光修験は全盛期を迎え、四季の入峰修行が行なわれましたが、遭難者続出のため戦国時代の天正年間(1573年〜1592年)に中断され、後に廃絶しています。

そうした日光修験の聖地のひとつでもあった日光白根山、しかもその最高所に位置する秘池ということで、阿弥陀如来の名をとって、弥陀ヶ池と名付けられたのです。
弥陀ヶ池の西のピークは座禅山(2317m)で、この山上で坐禅を組んだのが名の起こり。

実はこの座禅山も火口のある火山で、弥陀ヶ池も座禅山溶岩、弥陀ヶ池溶岩で堰き止められて誕生した池です(座禅山の火口は将来的にも噴火が想定される火口のひとつです)。

日光白根山ロープウェイを利用すれば気軽に山上に到達でき、グリーンシーズンなら山頂駅から2時間ほどのトレッキングで弥陀ヶ池に到達できます。
弥陀ヶ池から溶岩ドームの白根山頂へは、徒歩1時間10分の頑張りです。

ファミリーなら、夏場の避暑を兼ねて、弥陀ヶ池の往復トレッキングもおすすめですが、天候の急変、雷雨などには注意が必要。
雪が消えるのは6月で、9月頃までがトレッキングに最適な時期となります。

日光白根山山頂からの弥陀ヶ池、遠くに見えるのは菅沼(右)と丸沼、左奥の秀峰は尾瀬・燧ヶ岳
「関東最高所の池」は、関東最高峰・日光白根山の山上に!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

日光白根山ロープウェイ

群馬県利根郡片品村の丸沼高原と日本百名山の白根山(2578m/日光白根山)の中腹を結ぶロープウェイ。全長2500m、高低差600mを15分で結ぶゴンドラリフトです。定員8人のゴンドラ(家族、グループ単位で乗車可能)で一気に標高2000mまで

 

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