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都心から50km、宮ヶ瀬ダムにある不思議な乗り物「インクライン」とは!?

宮ヶ瀬ダム・インクライン

都心から50km圏内という近場にありながら堤高156.0m、堤頂長375.0mという巨大ダムが、宮ヶ瀬ダム。一級水系相模川水系中津川を堰き止め、神奈川県愛川町、相模原市緑区、清川村にまたがり、ダム湖は宮ヶ瀬湖として、行楽にも絶好の地。そのダムサイトにある不思議な乗り物が「インクライン」(傾斜鉄道)です。

ダム建設用の施設をそのまま体験学習用に転用

宮ヶ瀬ダムインクラインは、ダム建設に利用したダンプトラック搭載型のケーブルカー。
ダムの維持管理のため堤体外部を点検する機能がありますが、合わせて体験学習用に、一般のダム見学者も乗車することができます。

ダム天端と下端(ダム上〜ダム下)の移動手段として活用できるユニークな乗り物で、堰堤にへばりつくような場所に築かれています。
すぐ横には点検用の階段もあって、まさに「体験学習用」という感じ。
斜度は30度〜35度とスキーのジャンプ台と同じくらいで、高低差は121mあります。

乗車にあたっては料金が必要ですが、宮ヶ瀬ダムを訪れたなら、ぜひとも乗車したい乗り物です。
インクライン1基に46名乗車可能で、6分~10分間隔で運行。
ゴールデンウィーク、夏休みを除く月曜日、祝日の翌日は運休、冬期(12月1日~翌年3月31日)は、土・日曜、祝日のみの運転となります。

2025年は4月1日(火)に設備の不具合が発見されたため、運転を休止中。
インクラインが運休している影響で、ダム上下の移動手段は「大型エレベーター」のみとなっています(エレベーターを利用した通路の途中に階段があります)。

インクライン(左)の横には点検用の階段も
都心から50km、宮ヶ瀬ダムにある不思議な乗り物「インクライン」とは!?
所在地 神奈川県愛甲郡愛川町半原5423
場所 宮ヶ瀬ダムインクライン
電車・バスで 小田急本厚木駅から神奈川中央交通バス宮ヶ瀬行きで1時間、終点下車
ドライブで 圏央道相模原ICから約13km
駐車場 あいかわ公園南駐車場(451台)・北駐車場(206台)/平日は無料、土・日曜、祝日、夏休み期間は30分まで無料、以降有料、GWは有料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

宮ヶ瀬ダムインクライン

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