日本国内のJR線(かつての国鉄)の全線を乗り潰すのが、JR全線踏破。国鉄時代には『いい旅チャレンジ20000km』という242線区の全線踏破キャンペーンも行なわれていました。全線踏破にチャレンジする人の鬼門となっているのが、小野田線本山支線(山口県山陽小野田市)の雀田駅〜長門本山駅(2.3km)です。
2.3kmながら、運転本数はわずかに3本!
昭和12年、宇部電気鉄道によって開業し、石炭などの輸送に使われたのが(本山炭鉱斜坑口がありました)、現在の本山支線ですが、昭和18年に国有化され、宇部西線の一部となって存続、昭和62年4月1日の国鉄分割民営化でJR西日本となって以降も廃止されることなく存続しています。
問題は、その本数。
分岐駅である雀田駅からだと、朝の6時代、7時代に各1本(ともに宇部新川駅始発)、そして夕方の18時代に1本の合計3本しかないのです。
この線をクリアするにはこの3本に乗り、そのまま折り返すしか手段はありません。
逆にいえば、この本山支線のどの列車に乗るかを考えて、周辺の線をクリアすることになるのです。
盲腸線と呼ばれる線は全国に数多くあり、いずれも全線踏破のネックとなりますが、区間が2.3kmと短い上に、本数が少ないことから鬼門とされているのです。
JR全線は、何路線、何kmある!?
『いい旅チャレンジ20000km』が始まった昭和55年3月15日には国鉄は文字通り2万kmを超える鉄路と、242の線区がありましたが、キャンペーン終了時の平成2年3月14日には167線区に減少。
2024年1月現在で、JR東日本の69線区(7350km)を筆頭に、JR西日本51線区(1176km)、JR九州23線区(571km)、JR北海道14線区(338km)、JR東海13線区(411km)と続き、最も少ないJR四国で9線区(262km)となっています。
合計で179線区、1万108kmで、チャレンジ10000kmということに。
JR全線踏破の鬼門、小野田線本山支線・長門本山駅とは!? | |
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