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大崩山

風化した花崗岩が露出するのが山名の由来となった延岡市に聳える大崩山(おおくえやま)。標高は1643.4mで、東側の標高1300mあたりが花崗岩の大岩壁となっています。山の東側には祝子川渓谷があり、周辺は祖母傾国定公園、森林生態系保護地域に指定。「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選定されています。

花崗岩のそびえ立つ岩峰にアタック

大崩山東面の岩峰群

東西37km、南北32kmにも及ぶ花崗岩の環状岩脈(リングダイク)が大崩山を取り囲むという異色の地形、地質。
大崩山カルデラの中心部の花崗岩のドームで、山頂部は四万十層群の地層が加熱されて誕生したホルンフェルス(hornfels=変成岩)。
こうした地質構造は非常に珍しいもので、日本では最大規模。
延岡地方では岩壁を「ダキ」と表現しますが、袖ダキは落差400m、小積ダキの花崗岩壁は落差が320mもあります。
また、下湧塚などの花崗岩峰は絶景を楽しませてくれます。

標高1000m以上にはブナの森もあり、特別天然記念物であるニホンカモシカも生息。

大崩山荘(避難小屋)からの坊主尾根コース、和久塚コース(ワク塚コース)、二枚ダキの林道を入った登山口からの二枚ダキコース、西側からアタックする宇土内谷登山口からの宇土内谷コースなどが用意されています。

和久塚コース(ワク塚コース)がメインルートで、袖ダキ展望所、乳房岩、下湧塚、中湧塚、上湧塚の岩峰群を眺めることができますが、中級以上向きの登山道。
本格的な登山の装備が必要となります。
大崩山登山口から徒歩30分で、大崩山荘。さらに山頂まで所要3時間30分(ハシゴや固定ロープなどが連続)。

最短ルートは宇土内谷コースですが、見事な岩峰部分は山頂の東側に集中しているため、アルペン的山容としては和久塚コース(ワク塚コース)には及びません。
延岡市中心街から宇土内谷登山口まで車で2時間。
宇土内谷登山口から山頂まで徒歩2時間。

入山にあたっては、事前に登山道の状況を地元市町村に確認を。

ベテランや熟達者の滑落事故もあるので、装備はしっかりと。
また天候の良い時に入山を。

袖ダキ展望所から下ワク塚の岩峰を眺望
大崩山
名称 大崩山/おおくえやま
所在地 宮崎県延岡市北川町川内名
関連HP 延岡観光協会公式ホームページ
ドライブで 東九州自動車道・延岡道路北川ICから約38kmで登山口(大崩山山荘まで徒歩30分)
駐車場 大崩山登山口(上祝子登山口)周辺の路肩を利用
問い合わせ 延岡観光協会 TEL:0982-29-2155
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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