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えびのループ橋(霧の大橋)

えびのループ橋(霧の大橋)

宮崎と熊本の県境、国道221号(肥後街道・飫肥街道)の加久藤峠(堀切峠・標高698m)に架かるらせん状の橋がえびのループ橋(霧の大橋)。加久藤峠は東西15km、南北5kmの加久藤カルデラの外輪山北端で、北側の傾斜は緩やかですが、加久藤盆地(えびの盆地)側は急崖(カルデラ内壁)で、ループ橋で標高差を克服。

加久藤カルデラにある巨大なループ橋

加久藤峠越えは、かつては交通の難所として知られていました。
国道221号は、昭和52年に熊本県側の人吉市に「人吉ループ橋」が、昭和54年に宮崎県側のえびの市に「えびのループ橋」が架けられ、加久藤トンネルで峠を越えています。

えびの市の標高は230m、加久藤トンネルの宮崎県側入口の標高が570mなので、なんと標高差340mをループしながら一気に稼ぐことに。

ちなみに併走する肥薩線はスイッチバックで高度を稼いでいます。
肥薩線の真幸駅~矢岳駅間の矢岳越えの車窓は、日本三大車窓の一つに数えられていますが、えびのループ橋からの眺めもこれに劣ることはありません。

現在、九州自動車道の開通で、ループ橋の交通量は以前に比べて減ってはいますが、急カーブのため(カーブ半径150m〜400mの橋6本とトンネル3本)スピードの出しすぎには充分注意して安全走行を。

えびのループ橋(霧の大橋)
名称 えびのループ橋(霧の大橋)/えびのるーぷきょう(きりのおおはし)
所在地 宮崎県えびの市東川北
ドライブで 九州自動車道えびのICから約4.7km
駐車場 なし
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

日本ループ橋総覧(5)えびのループ橋(霧の大橋)

ループ橋は、高度差をらせん状の道で克服する有効な手段です。九州では巨大カルデラによる高度差をループ橋で克服する場所があります。カルデラ(caldera)とは火山の爆発で生じた凹部のこと。スペイン語で鍋とか釜の意。鍋の縁(へり)の部分の高度差

日本ループ橋総覧(6)人吉ループ橋&大畑ループ

中九州と南九州を結ぶ幹線国道の国道221号(肥後街道・飫肥街道)。明治10年2月15日、西郷隆盛が交通の難所といわれた雪の加久藤峠(かくとうとうげ)を越え、熊本城の攻略に向かっています。加久藤峠は、加久藤カルデラ外輪山の一部。宮崎県えびの市

 

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