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室生寺・金堂

室生寺・金堂

室生山の山麓から中腹が境内という「女人高野」、真言宗室生寺派大本山・室生寺(むろうじ)。寄棟造り(よせむねづくり)、杮葺き(こけらぶき)の金堂は平安時代の建築で国宝。斜面を利用した懸造(かけづくり)で、正堂部分は平安時代前期(9世紀後半)の建立で、その後鎌倉時代などに大改修が行なわれています。

一山の総本堂の役割を担った金堂に参詣

高床の正面一間通りは寛文12年(1672年)に付加した礼堂(らいどう)。
この礼堂が付加される以前には石段上から堂内の仏像の姿が拝めた構造になっています。

堂内須弥壇上には左から十一面観音立像(9世紀/国宝)、文殊菩薩立像(重文)、本尊釈迦如来立像(9世紀/国宝)、薬師如来立像(重文)、地蔵菩薩立像(重文)の5体が横一列に並び、さらにその手前に十二神将立像(重文)が立っています。

像高237.7cmという大きな本尊(中尊像)は平安時代前期(9世紀)の作。
現在は釈迦如来立像とされていますが、光背に七仏薬師像が描かれている点、堂内に薬師如来の眷属である十二神将が安置されている点から、本来は薬師如来像として造立されたものと推測されています。

金堂本尊背後の壁に描かれた彩色画「板絵著色伝帝釈天曼荼羅図(金堂来迎壁)」も平安前期仏画の稀少なもので国宝です。

室生寺・金堂
名称 室生寺・金堂/むろうじ・こんどう
Muroji Temple,Kondo(Main Hall)
所在地 奈良県宇陀市室生78
関連HP 室生寺公式ホームページ
電車・バスで 近鉄室生口大野駅から室生寺前行きバス終点下車、徒歩5分
ドライブで 名阪国道針ICから約16km
駐車場 室生寺駐車場(100台/有料)
問い合わせ 室生寺 TEL:0745-93-2003/FAX:0745-93-2057
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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