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室生寺・本堂(灌頂堂)

室生寺・本堂(灌頂堂)

真言宗室生寺派大本山で高野山・金剛峯寺とは異なり、古から女性の参詣が許され「女人高野」と呼ばれた室生寺、その本堂が灌頂堂(かんじょうどう)です。その真言密教の最も大切な法儀、灌頂を行なう堂が灌頂堂で、真言寺院の中心であるところから本堂とも呼ばれています。鎌倉時代後期、延慶元年(1308年)の建立で、国宝。

真言密教でもっとも重要な儀式「灌頂」を行なう堂

真言密教において灌頂(かんじょう)とは、頭に水を灌いで諸仏や曼荼羅と縁を結び、種々の戒律や資格を授けて正統な継承者とするための儀式のこと。

五間四方入母屋造りの大きな建築で、手前2間が外陣、奥の3間が内陣となっています。
内陣中央の厨子には如意輪観音坐像(平安時代/重文)を安置し、その両脇に両界曼荼羅(金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅)を配しています。

建物自体は正面に蔀戸(しとみど=上から吊り下げた格子戸)を配するなど和様ですが、桟唐戸(縦横に框=かまちを組み、間に薄い板を入れた扉)を使用するなど大仏様(だいぶつよう)の折衷様式となっています。

室生寺・本堂(灌頂堂)
名称 室生寺・本堂(灌頂堂)/むろうじ・ほんどう(かんちょうどう)
Muroji Temple,Hondo(Kanjo-do)
所在地 奈良県宇陀市室生78
関連HP 室生寺公式ホームページ
電車・バスで 近鉄室生口大野駅から室生寺前行きバス終点下車、徒歩5分
ドライブで 名阪国道針ICから約16km
駐車場 室生寺駐車場(100台/有料)
問い合わせ 室生寺 TEL:0745-93-2003/FAX:0745-93-2057
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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