奈良県大和高田市にある墳丘長75mの前方後円墳が、狐井塚古墳(きついづかこふん)。古墳の規模はさほどではありませんが、宮内庁から陵西陵墓参考地として、顕宗天皇(けんぞうてんのう)の皇后・難波小野女王(なにわのおののみこ)の陵墓参考地に治定されています。
築山古墳に並行する前方後円墳
馬見古墳群(南群のうち築山古墳群)の1基で、築山古墳(磐園陵墓参考地)の南側に並行して築造された古墳。
顕宗天皇の陵墓参考地となる築山古墳は、4世紀末の築造。
宮内庁が顕宗天皇の皇后の墓と考える狐井塚古墳は、5世紀後半頃の築造と推定されるため、少し年代がズレることに。
周辺の円墳5基(飛地い号〜飛地ほ号)は、宮内庁により陪冢(ばいちょう)とされています。
顕宗天皇の実在は謎に包まれ、江戸時代には北方の平野塚穴山古墳(国史跡)が顕宗天皇陵と考えられていた時期がありましたが、明治22年になって築山古墳に治定されています。
馬見古墳群には、中央群に巣山古墳、新木山古墳、ナガレ山古墳、佐味田宝塚古墳、南群に築山古墳、新山古墳、狐井城山古墳、コンピラ山古墳、狐井塚古墳、そして北群に川合大塚山古墳、島の山古墳などがあります。
狐井塚古墳 | |
名称 | 狐井塚古墳/きついづかこふん |
所在地 | 奈良県大和高田市池田467−6 |
問い合わせ | 大和高田市教育委員会 TEL:0745-53-6264 |
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