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清津峡(清津峡渓谷トンネル)

清津峡(清津峡渓谷トンネル)

新潟県十日町市、魚沼丘陵南端部に位置し、上信越高原国立公園に含まれる大渓谷が清津峡(きよつきょう)。清津川沿いの清津峡温泉から八木沢まで、約13kmにわたって深く切れ込んだ峡谷が続きます。閃緑ひん岩(せんりょくひんがん)の柱状節理が見事で、黒部峡谷(富山県)、大杉谷(三重県)と並び、日本三大峡谷にも数えられています。

閃緑ひん岩の柱状節理が見事な大峡谷

渓谷には全長750m(往復1500m)の歩行者専用「清津峡渓谷トンネル」(入坑料金が必要)が整備されており、途中の3ヶ所の見晴所と終点にあるパノラマステーションから安全に渓谷美が観賞できる仕組み。

もともとは、清津峡温泉から八木沢にぬける登山道がありましたが、落石事故で閉鎖となり、総工費20億円をかけて平成8年10月1日に清津峡渓谷トンネルとしてオープンしたもの。
川沿いの登山道は今後開通する見通しはなく、山越えの登山道が整備されています。

手つかずの自然が残る断崖には、ニホンカモシカも生息。
新緑は4月下旬頃に始まり、雪も6月頃まで谷間に残ります。
夏は天然のクーラーで、避暑に絶好。
紅葉の名所でもあり、例年10月下旬~11月中旬が見頃(10月中旬〜11月上旬が混雑時期)。

南魚沼市の石打エリアと十日町・津南を結ぶ国道353号途中から新潟県道389号清津公園線に入れば、その終点が清津峡渓谷トンネルです。

よく見ると断崖に廃道となったかつての登山道が
紅葉は10月半ば頃から始まります
清津峡はかつては海底にあった!?
1600万年前、海底火山の噴火活動で海底に降り積もった火山灰が緑色凝灰岩(グリーンタフ=green tuff)の形成。
1600万年前、朝鮮半島と日本は陸続きでしたが、大規模な地殻変動によって徐々に離れ始めます。
この時期に、浅い海だった日本海では海底火山活動が活発化し、グリーンタフを厚く堆積させていきます(日本海側の遺跡から緑色凝灰でできた勾玉=まがたまが出土することがあります)。
500万年前に新たな火山活動でマグマが流入し、冷えて固まって閃緑ひん岩が生成され、冷え固まる過程で柱状節理が生まれます。
その海底が隆起して山となり、清津川が山を削って雄大なV字谷となり、地下の閃緑ひん岩の柱状節理が谷底に顔を出したもの。
大迫力で迫る柱状節理
清津峡(清津峡渓谷トンネル)
名称 清津峡(清津峡渓谷トンネル)/きよつきょう(きよつきょうけいこくとんねる)
所在地 新潟県十日町市小出
関連HP 清津峡ホームページ
電車・バスで JR越後湯沢駅から南越後交通バス森宮野原行きで40分、清津峡入口下車、徒歩25分
ドライブで 関越自動車道塩沢石打ICから約13km
駐車場 70台/無料
問い合わせ 清津峡渓谷トンネル管理事務所 TEL:025-763-4800/FAX:025-763-4801
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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