長野県大町市、フォッサ・マグナ(糸魚川・静岡構造線)沿いに連なる仁科三湖(にしなさんこ)で最大、最深の湖が青木湖。最大深度は60mほどあり、信州でもナンバーワン。大きさも諏訪湖、野尻湖についで信州では3番目の湖です。糸魚川・静岡構造線の地溝上にできた断層性構造湖で、3万年前の山崩れで姫川が堰き止められて誕生しました。
湖の西岸を塩の道が通り、ハイキングにも絶好
湖岸に集落があるのは、南西岸の青木集落のみで、周囲は緑したたる山が迫り、散策に最適なことから「思索の青木湖」と呼ばれています。
東岸には大町と白馬・糸魚川を結ぶ国道148号が通っていますが、西岸の千国街道(塩の道)は、走る車も少なく、ハイキングに絶好。
青木集落と北西岸の佐野坂には旅行く人や牛方(うしかた=牛を使って物を運ぶ職業)を見守った石仏も多数残されています。
湖畔の宿やキャンプ場を基地に、カヌーなどを楽しむことができます。
青木湖の北に位置する佐野坂峠(大町市と白馬村の境界)は、千国街道の難所で、日本海(姫川)と太平洋(農具川)の分水嶺にもなっています。
つまり、この青木湖までが太平洋側となり、日本海側気候と中央高地式気候との境界にもなっているのです。
青木湖は、土砂崩れによる堰止め湖
青木湖の北にあるなだらかな佐野坂丘陵は脊梁山地のような高山の分水嶺でなく、「谷中分水嶺」(こくちゅうぶんすいれい)と呼ばれるものです。
佐野坂丘陵は3万年ほど前に、北アルプス側からの土砂崩れでできた丘陵地で、それにより姫川がせき止められて青木湖が誕生したのです。
その後、水が増えてオーバーフローし、中綱湖あたりにあった「谷中分水嶺」を越えて農具川へ流れ出したのです。
青木湖 | |
名称 | 青木湖/あおきこ |
所在地 | 長野県大町市平 |
関連HP | 大町市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR簗場駅から徒歩10分 |
ドライブで | 長野自動車道安曇野ICから約40km |
駐車場 | 150台/無料 |
問い合わせ | 大町市観光協会 TEL:0261-22-0190/FAX:0261-22-5593 |
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