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池の平湿原

池の平湿原

浅間山から西に派生する標高2000m内外の尾根上、高峰高原と湯の丸高原の中間、標高2040.7mの三方ヶ峰の火口原に広がる湿原が池の平湿原です。標高2000mほどに位置する湿原で、7月初旬はアヤメの群生、7月〜8月にはニッコウキスゲ、ハクサンシャクナゲなどが咲くお花畑となります。

図鑑片手にフラワートレッキング!

湿原の水を集める鏡池
コマクサ園に咲くコマクサ
雲上の丘からの眺め

湿原探勝の起点となるのは、車坂峠と湯の丸高原を結ぶ湯の丸高峰林道の中間、池の平駐車場。ここからゆるやかな下り坂を10分ほど歩くと、高山植物群落がある湿原の一角に出ます。

40万年〜20万年ほど前に活発な火山活動をした浅間・烏帽子火山群は、成層火山と溶岩ドームの集合体。
東篭ノ登山と西篭ノ登山は溶岩ドームで、三方ヶ峰は成層火山です。
三方ヶ峰の直径700mほどの中心火口が現在の池の平湿原で、かつては火口湖だったことがわかっています(国土地理院の地形図からもすり鉢状の凹地になっていることがよくわかります)。

火口原に位置する湿原の中で、水が溜まったのが鏡池で、周辺の湿原はアヤメ、コケモモ、乾燥化が進んだ場所はマツムシソウ、ヤナギラン群落になっています。
三方ヶ峰とその西側の見晴岳(2095m)の南斜面には、高山植物の女王といわれるコマクサも咲きますが、北アルプスに比べて花期が早く6月下旬〜7月に開花します。
あまり知られていませんが、乗鞍山上の畳平周辺とともに、手軽にコマクサを鑑賞できるスポットとなっています。
湿原入口から徒歩20分でコマクサ園に到着。

ここから眺めのいい雲上の丘を通り池の平駐車場まではさらに30分ほど。
手頃な周回ルートになっています。

マツムシソウとベニヒカゲ
晴れた日には富士山まで眺望
池の平湿原
名称 池の平湿原/いけのたいらしつげん
所在地 長野県東御市滋野
関連HP 東御市公式ホームページ
電車・バスで JR・しなの鉄道小諸駅からJRバス高峰温泉行きで43分、終点下車、徒歩30分
ドライブで 上信越自動車道小諸ICから約20km
駐車場 池の平駐車場(200台/有料)、7月中旬~8月中旬の土・日曜、祝日、お盆期間はマイカー乗り入れ禁止。高峰高原、または湯の丸高原よりシャトルバス運行
問い合わせ 東御市商工観光課 TEL:0268-62-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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