長崎県雲仙市小浜町、雲仙普賢岳の仁田峠循環道路(正式名は仁田峠循環自動車道路)は、雲仙天草国立公園内を走る昭和31年に全線開通したかつての県営有料道路(平成21年無料開放)。第一展望所が仁田峠ですが、仁田峠第二展望所からも眼前に普賢岳(ふげんだけ)、平成新山を眺めることができます。
雲仙一の絶景ポイント、仁田峠をドライブ
仁田峠循環道路は、国道57号から入り雲仙仁田峠を経由して、国道389号と合流する一方通行の山岳ドライブルートです(昭和31年、全線一方通行の有料道路として開通)。
平成21年に雲仙市に移管され、雲仙市道小浜仁田峠循環線となっていますが、現在も全国的にも珍しく全線にわたり左回りの一方通行で、起点・国道57号交点と終点・国道389号交点はともに小浜地区で3kmしか離れていません。
雲仙一の絶景ポイントを通る道路で、国道57号から、仁田峠第二展望所、雲仙仁田峠と続き、普賢岳や平成新山はもちろん、島原半島や天草、阿蘇の山々を眺望することができます。
雲仙仁田峠では雲仙ロープウェイで妙見岳の山上に上ることが可能で、さらにワイドなパノラマが広がります。
標高1100mの雲仙仁田峠でミヤマキリシマが見頃となるのは、例年5月上旬〜中旬。
妙見岳山上では5月中旬で、雲仙地獄(標高680m)周辺の4月下旬に比べると、標高が高い分だけやや遅くなっています。
雲仙普賢岳の噴火と平成新山の誕生
平成2年11月17日、普賢岳山頂付近の普賢神社脇の2ヶ所(九十九島火口)から噴煙が立ち上り噴火が始まり、平成3年5月20日に地獄脇火口から溶岩の流出が始まり、平成7年に火山活動が収束するまで2億立法メートルもの溶岩流を噴き出した普賢岳噴火。
噴出した溶岩の半分は火砕流や火山灰となって飛散しましたが、残りの1億立方メートルは高さ250m、東西1200m、南北800mの溶岩ドームを形成、平成新山が誕生しました。
最初に噴気を上げた普賢神社、地獄跡火口は、平成新山の山体のなかに埋没しています。
仁田峠第二展望所から普賢岳方面を眺めると、左手に普賢岳、右手に平成新山がありますが、駐車場には噴火前(平成3年)の普賢岳、噴火後(平成10年)の山容の写真が置かれ、見比べることができます。
仁田峠第二展望所からは、平成新山溶岩ドームだけでなく、そこから延びる火砕堆積物が作る山腹まで一望にでき、火山活動の迫力を実感することができます。
仁田峠循環道路・仁田峠第二展望所 | |
名称 | 仁田峠循環道路・仁田峠第二展望所/にたとうげじゅんかんどうろ・にたとうげだいにてんぼうしょ |
所在地 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙 |
関連HP | 雲仙ロープウェイ公式ホームページ |
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