長崎県長崎市にある江戸時代初期に華僑(かきょう)が創建した唐寺のひとつで、興福寺、福済寺とともに「長崎三福寺」に数えられるのが崇福寺(そうふくじ)。第一峰門(だいいっぽうもん)は、元禄8年(1695年)再建の中門で、建材を中国で切組み、船で運んで組み立てたもので、清朝初期の建築を今に伝える貴重な建物で、国宝になっています。
中国(清国)から運ばれ、長崎で組み立てた!
中国・浙江省(せっこうしょう)の寧波(ねいは・ニンポー/中国語: 宁波市)で材を切組み、唐船数隻に分載して運び、崇福寺で組み立てたもの。
軒下の四手先三葉栱(よてさきさんようきょう)と称する詰組(つめぐみ)は本場の華南地方にも稀なものだとか。
本瓦で葺かれた入母屋造の四脚門で、朱丹で塗られ、軒下と軒裏には極彩色の吉祥(きっしょう)模様が施されています。
開山当初は山門でしたが、延宝元年(1673年)に、新たに三門(竜宮門/国の重要文化財)が建立されて、ここは二の門となっています。
明(福建省)から渡来した臨済宗黄檗派の高僧・即非如一(そくひにょいつ=隠元隆琦・木庵性瑫とともに「黄檗の三筆」)の筆による扁額には「第一峰」と記され、それが門の名前になっています。
名称 | 崇福寺・第一峰門/そうふくじ・だいいっぽうもん |
所在地 | 長崎県長崎市鍛冶屋町7-5 |
関連HP | 長崎市公式ホームページ |
電車・バスで | JR長崎駅からた正覚寺行き路面電車で12分、終点下車、徒歩3分 |
ドライブで | 長崎自動車道長崎ICから約5km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | TEL:095-823-2645 |
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