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津山城(鶴山公園)

津山城(鶴山公園)

津山盆地(岡山県津山市)の中央にある小高い丘に建つ平山城の城跡が津山城で、姫路城、松山城と並んで日本三大平山城にも数えられています。鶴が羽根を広げたように見えることから、別名「鶴山城」(かくざんじょう)とも呼ばれ、その城跡は現在、鶴山公園として整備されています。「日本100名城」、そして「日本さくら名所100選」に選定。

津山藩初代藩主・森忠政が13年の歳月をかけ築城

再建された備中櫓
天守台の石垣

慶長8年(1603年)、小早川秀秋没後に津山藩初代藩主となった森忠政(もりただまさ=本能寺の変で討ち死にした森蘭丸の弟)は、慶長9年(1604年)に築城にかかり、元和2年(1616年)、13年の歳月をかけてようやく津山城を完成させています。
森忠政は、天下普請(てんかぶしん)で築かれた江戸城、丹波篠山城(現・兵庫県篠山市)、丹波亀山城(京都府亀岡市)、駿府城(静岡市)などの築城にも動員されているので、築城のノウハウを磨いたのかもしれません。

地名を「鶴山」から「津山」に改めたのも森忠政です。

往時は4重5階の層塔型天守がそびえ、60棟もの櫓がそびえていました(櫓の数が最も多い城郭は広島城で76棟、次いで姫路城が61棟)。
天守は、慶長15年(1610年)竣工の小倉城の天守を模して造られたとの伝承もあります。

森家断絶後の1698年(元禄11年)、松平宣富(まつだいらのぶとみ)が越後国高田藩より10万石で入封。
以降、明治維新まで松平家(越前家)が城主を務めています。
文化6年(1809年)、火災により本丸御殿を焼失しますが、翌年に再建しています。

5000本の桜が咲きそろう春は壮観

明治6年の廃城令とともに天守、櫓などの建築物は破却され、現在は石垣が残るのみですが、本丸、二の丸、三の丸の石垣は高さ45mもあり、積み方もほぼ当時のままでその規模をうかがい知ることができます。

平成17年には築城400年記念行事の一環として、備中櫓(びっちゅうやぐら)を復元、一般公開されています。
さらに平成18年、天守台南側に太鼓塀を復元しています。

明治33年、城跡一帯を鶴山公園として整備、桜が植栽されました。
現在では、春にはソメイヨシノを中心に5000本の桜が咲き誇り、「日本の桜名所100選」にも選ばれています。

『正保城絵図』に見る 津山城

津山城(鶴山公園)
名称 津山城(鶴山公園)/つやまじょう(かくざんこうえん)
所在地 岡山県津山市山下135
関連HP 津山市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR津山駅から徒歩15分
ドライブで 中国自動車道津山ICから約4.7km
駐車場 津山市城下駐車場(42台/有料)
問い合わせ 鶴山公園 TEL:0868-22-4572/津山市観光協会 TEL:0868-22-3310
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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