岡山県瀬戸内市牛窓町にある古社、牛窓神社。創建当初は土地の神霊を祀り牛窓明神と称していましたが、長和年間(1012年~1016)年、教円大徳によって豊前国(大分県)の宇佐八幡宮弥勒寺(現・宇佐神宮)から応神天皇などの分霊を勧請して牛窓八幡宮となり、明治6年牛窓神社に改称しています。
牛窓の高台に建つ鎮守社
弘治元年(1555年)、芸州の乱の時、牛窓の浦に来襲した海賊の焼打ちに遭い、往時の社殿を焼失。牛窓海水浴場脇に参道の入口があり長い石段を上った先に本殿があり、現存する本殿は文化9年(1812年)の再建で、総檜造りの見事なもの。
弁慶が振るう薙刀を牛若丸がかわす様を描いた巨大な絵馬(縦113cm・横185cm)も奉納されています。
また絵馬「おかげ参りの図」(面縦60.3cm、横204.8cm)は、牛窓神社の神官が文政13年(1830年)に神宮参拝を祈念して奉納したもので、レプリカを公開(拝観には予約が必要)。
菅笠やのぼりには「備前牛窓」と記され、当時の伊勢神宮参詣の様子がわかる貴重な史料となっています。
10月第4日曜の牛窓神社の『秋季例大祭』では、江戸時代~明治時代初期に建造された牛窓地区の5基の船形だんじりや2基の太鼓台が登場します。
海賊の焼打ちに以降中断されてましたが、延宝4年(1676年)、2代藩主・池田綱政が池田家の武運長久を祈願する祭礼として復興しています。
岡山藩では、祭礼を華美な奢侈につながるとして禁止していましたが、岡山東照宮の例祭とともに、例外的に認められていたのが牛窓神社の『秋季例大祭』です。
画像協力/岡山県観光連盟
牛窓神社 | |
名称 | 牛窓神社/うしまどじんじゃ |
所在地 | 岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓2147 |
関連HP | 牛窓神社公式ホームページ |
ドライブで | 岡山ブルーライン邑久ICから約8km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 牛窓神社 TEL:0869-34-5197 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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