沖縄県島尻郡久米島町、久米島にある地頭代を務めた旧家が、上江洲家(うえずけ)。大和泊海岸にあった具志川城の城主の末えいという上江洲家は、中級士族の位である親雲上(ペーチン)を称し、代々、間切(行政の単位)の地頭代を務めていました。現存する建物は江戸時代中期(1754年頃)築のもので、国の重要文化財に指定。
地頭代を務めた久米島の旧家の邸宅は、国の重要文化財
地頭代(ジトゥデー)は、間切行政の現地最高責任者で、現代の村長に相当する職。
上江洲家は、具志川間切地頭代を務めていました(具志川村の村長)。
上江洲家は、久米島で綿糸や茶の栽培を行ない、紬の製法を住民に普及させるなどその功績は多大。
建物の周囲を珊瑚石灰岩の白亜の石塀(目かくしで外から魔が入ってくるのを防ぐ塀=ヒンプン)が取り囲んでおり「石垣殿内」と称されています。
石積みの塀の中央は竹垣ですが、葬式の出棺、女性が嫁ぐ際には竹垣が取り払われ、ここから出立していました。
石塀の外側東西は福木の林で、琉球王朝時代の地頭代の面影を色濃く残した屋敷として貴重。
建築当初は茅葺き(かやぶき)でしたが、明治24年頃に瓦葺きに替えられたと推測されています。
外観の見学は可能ですが、邸内の見学はできません。
上江洲家に伝わる上江洲家関係資料1905点(文書・記録類1589点、地図・絵図類31点、典籍類114点、書画類82点、器物類89点)は、国の重要文化財に指定。
上江洲家 | |
名称 | 上江洲家/うえずけ |
所在地 | 沖縄県島尻郡久米島町西銘816 |
関連HP | 久米島観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 久米島空港からタクシーで5分。または兼城港前から久米島町営バス右回り一周線で5分、西銘下車、徒歩5分 |
ドライブで | 久米島空港から約5.4km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 上江洲家 TEL:098-985-2418 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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