沖縄県石垣市、石垣島の北部、野底地区を流れる全長2.2kmの河川が、吹通川(ふきどうがわ)。河口部分にヒルギ群落(吹通川のマングローブ林)があり、吹通橋西詰の駐車場から川に下ればマングローブ群落を観察可能。吹通川観光では「マングローブカヌー体験」などを実施。
「日本の重要湿地500」にも選定される貴重なマングローブ林
汽水域に生育するヒルギ(マングローブ)ですが、吹通川の河口部は、名蔵川河口域のマングローブ林(名蔵アンパル)、宮良川のヒルギ林(国の天然記念物)とともに石垣島を代表するマングローブ群生地で、「吹通川のマングローブ林」として石垣市の天然記念物に指定されるほか、吹通川河口および沿岸は、「日本の重要湿地500」にも選定されています。
重要湿地に選定されるのは、世界的な分布の視点から、北限域に分布するマングローブ樹種が生育する(メヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキ)ことから。
流域には環境省レッドデータブックで準絶滅危惧種に選定されているミナミオニヌマエビ、コツノヌマエビ、ヤエヤマヤマガニも生息し、西表石垣国立公園の第1種特別地域に指定されています。
河口部分は、もともとは入江だったものが、マングローブが長い年月をかけて砂浜に変えたもの。
ヤエヤマヒルギは、満潮になると根まで沈んでしまいますが、干潮時には大きな砂浜にアーチ状に根を下ろす様子がよくわかり、観察するには干潮時が絶好。
吹通川観光(農業生産法人ブランド石垣島)では地元ガイドによる「マングローブカヌー体験」、「マングローブカヌー体験と沢と滝」などを実施。
吹通川のマングローブ林 | |
名称 | 吹通川のマングローブ林/ふきどうがわのまんぐろーぶばやし |
所在地 | 沖縄県石垣市野底 |
電車・バスで | 石垣港バスターミナルから東運輸バスで1時間9分、伊土名下車、徒歩6分 |
ドライブで | 石垣空港から約15km |
駐車場 | 吹通橋西詰駐車場(10台/無料) |
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