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大神島遠見台

大神島遠見台

沖縄県宮古島市、宮古島の北端、西平安名崎の東4kmほどの海上に位置するのが、大神島(おおがみじま)。周囲2.23kmの島の中央部にあるのが、大神島遠見台で、先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)のひとつとして国の史跡に指定されています。

宮古島や池間島を一望する火番盛

17世紀半ばの1644年(尚質4年=尚質王の治世)頃、薩摩藩の支配下にあった琉球王府では、薩摩藩からの要請もあって先島諸島の展望の良い高台に異国船監視、中国への進貢船の航海状況などの報告ために遠見番所を設けています。

火番盛(ひばんむい=火を焚く丘の意)と称するのは、決められた回数の狼煙(のろし)を上げて隣の島に知らせ、狼煙の伝達が通信手段だったから。
沖縄本島では「ひばんむい」ですが、八重山諸島では「ぴーばんむる」と発音されていました。

東シナ海の緊張に直面し、中国との進貢関係、薩摩藩支配による鎖国体制への組み入れなど、当時の琉球の状況を物語る貴重な遺跡となっています。

大神島遠見台は、島の中央、標高74.7mに位置し、トゥンバラと称する高さ3.5mもの琉球石灰岩の巨石があり、信仰の対象にもなっています。

神が宿るといわれる大神島ですが、最高地点である大神島遠見台周辺には多数の御嶽(うたき)があるので、マナーを守って見学を(神聖な場所なのでむやみな立ち入りは控えましょう)。
大神島にが島人が大切に守ってきた伝統やルールが数多くあり、島人さえも禁足地となっている御嶽もあるため、島外の人は、ガイド同伴(「大神島のおじいの観光ガイド」の利用を)以外の場合は御嶽などに安易に近寄らないのが賢明。
5日間、秘儀が続く神事『ウヤガン』の際には入島は可能ですが、大神島遠見台などのある山中へは入ることはできません。

大神島空撮PHOTO MAP

国の史跡に指定される先島諸島火番盛18ヶ所

宮古諸島

八重山諸島

大神島遠見台
名称 大神島遠見台/おおがみじまとうみだい
所在地 沖縄県宮古島市平良大神203
電車・バスで 宮古島・島尻漁港から定期船15分で、大神島
問い合わせ 大神島観光協会 TEL:0980-72-5350
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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