平久保崎(平久保遠見台)

平久保崎(平久保遠見台)

沖縄県石垣市、石垣島最北端の岬が平久保崎(平久保遠見台)。晴れた日には沖に宮古列島の多良間島(たらまじま)をも眺望する絶景の岬ですが、石垣市街からは1時間以上の道のりとなります。岬先端には昭和47年点灯の平久保埼灯台が建ち、気象測器が設置され、ここから最新の気象情報が提供されています。

石垣島最北端の岬は、サンゴ礁の展望台

平久保崎(平久保遠見台)の西側の海は東シナ海、東側の海は太平洋となり、岬突端の400mほど沖合には海鳥の繁殖地、大地離(だいちばなり/西表石垣国立公園第1種特別地域)という無人島が浮かんでいます。

岬の背後は古波蔵牧場で、黒毛の石垣牛を放牧。
琉球王朝時代からの歴史ある放牧場です。

平久保崎の周辺海域は透明度が非常に高く、高被度のサンゴ群集があることでも有名。
一帯は西表石垣国立公園に指定され、自然が保護されています。

先島諸島火番盛のひとつ、平久保遠見台

平久保崎(平久保遠見台)
灯台背後のこの丘が先島諸島火番盛のひとつ、平久保遠見台

平久保灯台前駐車場の東側の丘が、平久保遠見台(平久保遠見台に上る踏み跡がついていますが危険なので立ち入らないのが賢明)。
先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)の一つで、異国船の監視を行なった物見台の跡といわれています。
先島諸島火番盛は、現在18ヶ所が国の史跡に指定されていますが、平久保遠見台もそのひとつ。
石垣島には平久保遠見台のほか、川平火番盛の2ヶ所に遠見台(火番盛)が設置されていました。
火番盛(ひばんむい)とは火を焚く丘という意味で、烽火、狼煙(のろし)で異変を伝えました。
平久保遠見台で上がる信号は、川平火番盛で視認し、川平火番盛から馬で琉球王国の地方政庁である蔵元(現・石垣市立八重山博物館にありました)へと伝えられました。

1743年〜1745年に琉球王国の正史として編纂された『球陽』には、1644年、異国船が見えた時に素早く中山(王府)に情報を伝達できるよう遠見台を築いたことが記されています。
その背景には、寛永16年(1639年)の南蛮(ポルトガル)船入港禁止に始まる江戸幕府の鎖国政策がありました。
つまり、薩摩藩支配下の琉球王府が遠見台として先島諸島火番盛を設置し、異国船を見つけると烽火、狼煙で、島々を経由し、王府(首里城)へと伝えたのです。
琉球列島の最西端に位置し、東シナ海の緊張関係に直結する石垣島などの先島諸島では、スペインや中国(清国)船の寄港を想定していました。

名称 平久保崎(平久保遠見台)/ひらくぼさき(ひらくぼとおみだい)
所在地 沖縄県石垣市平久保
関連HP 石垣市観光交流協会公式ホームページ
ドライブで 石垣空港から約31km
駐車場 10台/無料
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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