大阪府茨木市にある墳丘長226m(全国第21位の巨大古墳)という巨大な前方後円墳が太田茶臼山古墳(おおだちゃうすやまこふん)。宮内庁は第26代継体天皇の陵墓・三嶋藍野陵(みしまのあいののみささぎ)に治定(じじょう)していますが、建築年代が不一致で実際の埋葬者は定かでありません。
出土した埴輪から5世紀中葉の古墳と判明
墳丘長226mの前方後円墳で、後円部の直径は140m、前方部の幅は150mで、幅28m~33mの馬蹄形の周濠が巡らされています。
古墳時代中期半ば(5世紀中葉)の築造と推定され、継体天皇の没年(531年)とは整合性がないため、被葬者は定かでありません(継体天皇の陵墓は高槻市の今城塚古墳とする説が有力)。
宮内庁により大量の円筒埴輪や馬形・甲冑形・水鳥形埴輪も発掘されていますが、今城塚古墳と同様に現在の高槻市上土室にある新池埴輪製作遺跡(史跡新池ハニワ工場公園)でつくられたものと推測できます(太田茶臼山古墳の造営を目的として埴輪工場が築かれました)。
その埴輪制作の歴史年代から古墳時代中期半ばであることが判明しています。
ただし、天皇陵として治定されているため、周濠外に設置される拝所から見学するのみとなります。
太田茶臼山古墳の周辺には陪塚とされる古墳が5基あります(宮内庁は二子山古墳など9基を指定)。
いずれも宮内庁の管理地のため、柵で囲まれ立ち入りができません。
太田茶臼山古墳 | |
名称 | 太田茶臼山古墳/おおだちゃうすやまこふん |
所在地 | 大阪府茨木市太田3-10 |
電車・バスで | 阪急茨木市駅から近鉄バス花園東和苑行きで15分、太田下車、徒歩4分 |
ドライブで | 名神高速道路茨木ICから約3km |
問い合わせ | 茨木市文化財資料館 TEL:072-634-3433 |
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