日本三大梅林は、全国の梅林の自称が多く、候補も複数あって定かでありません。その由来(歴史)、本数などを勘案すると、水戸・偕楽園(茨城県)、小田原・曽我梅林(神奈川県)、みなべ町・南部梅林(和歌山県)が日本三大梅林の名に値します。熱海梅林、月ヶ瀬梅林なども候補で、歴史もあります。
偕楽園(かいらくえん)|茨城県
明治時代に観梅列車の運転も始まった梅の名園

所在地:茨城県水戸市見川1-1251
本数:100品種3000本(偕楽園)、60品種800本(弘道館)
歴史:第9代水戸藩主・徳川斉昭が梅をこよなく愛し、江戸で梅の実を集めて毎年水戸へと送り、偕楽園などに植えさせたのが始まり
明治時代の鉄道開通とともに観梅列車が運転されるほど有名になり、臨時駅「偕楽園駅」も明治43年に誕生
見頃とイベント:『水戸の梅まつり』(2月中旬〜3月下旬)
内容:日本三名園のひとつに数えられる「偕楽園」、日本最大級の藩校「弘道館」が
早咲き・中咲き・遅咲きと、長い期間に渡って梅の花見が可能
曽我梅林(そがばいりん)|神奈川県
北条早雲が梅干しを愛用したのがルーツという梅の里

所在地:神奈川県小田原市曽我別所
本数:中河原、原、別所の3地区に分かれ、合計3万5000本
歴史:室町時代に北条早雲が梅干しを愛用(当時の梅干しは白梅)、梅の実を戦時食(兵糧用)にするため、城下に梅を植栽したのが始まり
小田原藩主の大久保氏により梅の栽培が奨励され、小田原宿では箱根越えの旅人の必需品として重宝され発展(海岸に塩田があり、梅干し作りに最適な環境でした)
見頃とイベント:『曽我別所梅まつり』(2月上旬〜3月上旬)
内容:富士を眺める絶景の梅林で、偕楽園、越生梅林と並んで関東三大梅林のひとつ
小田原名産の梅干しの生産農家のため白梅がメインです
南部梅林(みなべばいりん)|和歌山県
日本最大の梅林で、南高梅(なんこううめ)の産地としても有名

所在地:和歌山県日高郡みなべ町晩稲
本数:100万本
歴史:江戸時代の初め、南部川村の痩せ地に農民が梅の木を植えたのが始まり
慶応元年(1865年)、日高郡山田村(現:みなべ町)に生まれた内中源蔵(うちなかげんぞう)は、絹織物の需要増加を背景に養蚕業に転向する農家が続出するなか、梅林を拡大し、収穫した梅を加工し販売するというスタイルを確立
見頃とイベント:南部梅林開園開園期間(1月末頃〜3月初旬頃)
内容:「一目百万本香り十里」といわれる梅の里で、8万本が植栽される日本一の梅林
南高梅を生産する梅林で観光目的ではありませんが、開花期間中にかぎり入園して見学ができます
紀州備長炭と梅の栽培、ミツバチによる受粉など、生物多様性を活かしたその生産システム(梅とミツバチとの共生)は、「みなべ・田辺の梅システム」として世界農業遺産に認定
| 日本三大梅林とは!? | |
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