日本国内の古墳で、円墳に次いで数が多いのが四角形の方墳です。天皇や有力な豪族の墓も築かれていますが、それを凌ぐ規模の方墳もあり、千葉県印旛郡栄町の岩屋古墳(龍角寺古墳群)、奈良県橿原市の桝山古墳、大阪府南河内郡太子町の葉室塚古墳(越前塚古墳)がTOP3です。
岩屋古墳(龍角寺古墳群)|千葉県
所在地:千葉県印旛郡栄町龍角寺・成田市大竹/千葉県立房総のむら(体験博物館)の「風土記の丘エリア」
大きさ:2重周濠を含め全長108m、墳丘の1辺は80m
築造の年代:7世紀(古墳時代終末期)
史跡指定:国の史跡
被葬者:ヤマト王権から東国の支配を委任された一族、印波国造(いんばのくにのみやつこ=下総国印旛郡を本拠に下総国中部を支配した国造)
桝山古墳|奈良県
所在地:奈良県橿原市鳥屋町
大きさ:一辺90m(墳丘の規模では日本最大)
築造の年代:5世紀前半(古墳時代中期)/5世紀末〜6世紀前半頃という説も(宮内庁が管理するため発掘調査が行なわれておらず、築造の正確な年代が定まりません)
史跡指定:第10代崇神天皇(すじんてんのう)皇子の倭彦命(やまとひこのみこと)の墓に治定され、宮内庁が管理
被葬者:崇神天皇は、3世紀後半頃に実在したヤマト王権の大王で、実在したとしても、築造年代と一致しません
実際の被葬者は定かでありません
葉室塚古墳(越前塚古墳)|大阪府
所在地:大阪府南河内郡太子町葉室1272
大きさ:一辺75m
築造の年代:7世紀前半(古墳時代後期)
史跡指定:指定なし
被葬者:敏達天皇・石姫皇女(欽明天皇皇后)の合葬陵、あるいは7世紀前半に絶大な権力を有した蘇我氏の墓とも
日本三大方墳とは!? | |
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