日本にはルート66(国道66号)がなぜ存在しない?

ルート66(国道66号)といえば、かつてアメリカ大陸を横断する国道として映画、音楽、ポップカルチャーなどに採用された「世界一有名な国道」(高速道路網の発達で1985年に廃止)。日本の国道66号は、過去にも現在も存在しません。なぜなのでしょう?

国道1号〜99号はかつての一級国道

国道とは、道路法に基づき国が政令で指定する道で、高速自動車国道(高速国道)と一般国道との総称。
ここでの国道は一般国道のことで、2024年7月現在、日本国内の国道は、1号に始まり、507号まで全国に459路線が存在します。

ルーツは、明治18年、内務省告示第6号(國道表)で認定された国道で東京(日本橋)と横浜(開港場)を結んだ国道1号に始まり、おもに開港場と、主要な陸軍の鎮台(国内の軍事拠点)を結んだ44ルートが設定されていました。
大正9年に38ルートにまとめられ、その後昭和20年までに3ルートが追加され、国道1号から国道41号までの41路線で終戦を迎えています。

昭和27年6月10日に公布された道路法で、国道は1号〜57号までの一級国道と3桁の数字の二級国道に分けられましたが、戦後は高度経済成長に伴う道路網の充実、県道の国道昇格に伴って、三桁国道と呼ばれる100番以上の国道が増加。
昭和40年4月1日の道路法改正により一級、二級の区分は配され一般国道に統合されましたが、幹線国道が1号〜99号、それに次ぐものが3桁という概念に変わりはなく、結果として旧一級国道の59号〜100号は欠番となり(ほぼ永久欠番の状況です)、日本国内には今も昔も国道66号は存在しないことに。

日本にはルート66(国道66号)がなぜ存在しない?
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