サイトアイコン ニッポン旅マガジン

与野公園

与野公園

埼玉県さいたま市中央区にある明治10年に開園したという歴史ある公園が、与野公園。桜とバラの名所で、5.1haにソメイヨシノを中心とした300本の桜、180種、3000株のバラが植栽されています。また、園内に、与野七福神の寿老人を祀るの天祖神社も鎮座しています。

埼玉県下で3番目の歴史を誇る公園は、かつての境内地

噴水のある弁天池を中心に、24ブロックに仕切られたバラ園、多目的広場、遊具、グリーンアドベンチャーなどが配されています。

例年5月第3土・日曜には『ばらまつり』も開催。
バラは旧与野市の「市民の花」として親しまれていましたが、合併後は中央区の「区の花」になっています(「区の色」は「ばら色」)。

弁天池の西にある比高9mほどのスリバチ山は、江戸時代に隆盛した富士講の富士塚。
スリバチ山の斜面南側に、沢田屋平左衛門という人物が寛政12年(1800年)〜安政4年(1857年)までの58年間に富士登山を58回した記念に建立した安政7年(1860年)の石碑が残されているので、富士塚(スリバチ山)も幕末の築造と推測できます。

JR埼京線与野本町駅にも近いので、お花見に訪れるのにも便利です。
駐車場は利用時間が決まっていますが(夜間は閉鎖)、公園自体は24時間出入りが可能。

日本の都市公園制度は、明治6年1月15日の太政官布達に端を発していますが、当初は「群集遊観の場所」や、廃城令で無用の産物となった城跡(一部の城跡は陸軍が駐留)、神仏分離、廃仏毀釈後の寺地(東京府における浅草公園、上野公園など)を公園化していきました(当初は「公共施設としての公園」という概念が希薄でした)。

埼玉県では、明治7年12月12日の浦和公園偕楽園(現・さいたま市浦和区の調公園・つきのみやこうえん=神仏分離で別当の月山寺は廃寺)、明治8年開園の行田市の成田公園(現・水城公園=忍城跡)に次いで、天祖神社(江戸時代には神明社、別当は円乗院)、御嶽社(与野は江戸時代から木曾御嶽を信仰する神仏習合の御嶽講の盛んな地域)、大国社(江戸時代は蔵王権現社で、円乗院を鎮護)の境内を整備して与野公園が開園しています。

ちなみに与野七福神は、天祖神社(寿老神)のほか、御嶽社(大黒天)、円福寺(布袋尊)、上町氷川神社(与野の氏神)=福禄寿、一山神社(木曽御嶽講の四大講祖のひとり、一山行者ゆかり)=恵比須神、鈴谷大堂(毘沙門天)です。

画像協力/さいたま市

与野公園
名称 与野公園/よのこうえん
所在地 埼玉県さいたま市中央区本町西1丁目地内
関連HP さいたま市公園緑地協会公式ホームページ
電車・バスで JR与野本町駅から徒歩15分
ドライブで 首都高速浦和北IC、または、新都心西ICから約2km
駐車場 28台/無料
問い合わせ 別所沼公園 TEL:048-711-2290
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

水城公園

昭和39年に忍城(おしじょう/行田市)の外堀と忍沼一帯を利用して開園した10.3haの都市公園が水城公園(すいじょうこうえん)。中国江南水郷式造園の手法を取り入れた水郷公園です。もともと忍城一帯は、映画『のぼうの城』にも登場する荒川と忍川に

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了