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草津宿本陣

草津宿本陣

東海道五十三次のうち、江戸から52番目の宿場、中山道六十九次のうち江戸から68番目の宿場が滋賀県草津市の草津宿。東海道と中山道の追分、京の入口という交通の要衝で100軒をこえる旅籠が軒を連ねた宿場で、草津宿本陣の遺構が現存。三河・二川宿(愛知県豊橋市)の本陣遺構とともに、東海道の貴重な史跡となっています。

東海道と中山道の追分、草津宿の本陣が現存

草津宿に現存する本陣は、「田中七左衛門本陣」と、「田中九蔵本陣」と2軒あった本陣のうち、「田中七左衛門本陣」(材木商も営んでいたので木屋本陣と呼ばれていました)で、寛永12年(1635年)に創建されたもの。
その後、火災で膳所(ぜぜ)藩主・本多家の瓦ヶ浜御殿を移築。
明治3年に廃止されるまで、東海道や中山道を行き交う諸国大名や幕府要人の宿泊施設として利用されていました。
内部には玄関広間、大名専用の上段の間、土間台所など計39室があり、全国の本陣のなかでも最大規模を誇っています。

本陣に残る宿帳には、元禄12年には吉良義央(きらよしひさ=吉良上野介/きらこうずけのすけ)と浅野長矩(あさのながのり=浅野内匠頭/あさのたくみのかみ)の名前がわずか9日の違いで記されていますから、まさにニアミス。
また幕末の慶応元年(1865年)の宿帳には、新撰組・土方歳三(ひじかたとしぞう)の名前も記載されています。
このほか、幕末には皇女和宮、シーボルトなど、宿帳はまさに激動の歴史を今に伝える貴重な史料となっています。

草津宿には歴史資料館として「草津宿街道交流館」もあるので、あわせて寄り道を。

草津宿本陣
名称 草津宿本陣/くさつじゅくほんじん
所在地 滋賀県草津市草津1-2-8
関連HP 草津市公式ホームページ
電車・バスで JR草津駅から徒歩10分
ドライブで 名神高速道路栗東ICから約6km
駐車場 史跡草津宿本陣(6台)・草津宿街道交流館(2台)、草津駅前地下駐車場(228台/有料)
問い合わせ 草津宿本陣 TEL:077-561-6636/FAX:077-561-6636
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

二川宿本陣資料館

東海道二川宿(ふたがわしゅく/愛知県豊橋市)にある旧東海道の本陣遺構で、東海道で現存するのは近江・草津宿(滋賀県草津市)とここだけ。文化4年(1807年)〜明治3年まで本陣を務めた馬場家の遺構で、表門、主屋、書院棟、土蔵などが保存復元され、

草津宿街道交流館

東海道五十三次、江戸から数えて52番目、中山道六十九次68番目の宿場である東海道草津宿(滋賀県草津市)は、中山道との追分(分岐)にもあたり多くの旅人で賑わいました。「旅は人と文化の交流」という視点から、東海道草津宿や近江の街道と宿場を紹介し

 

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