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琵琶湖疏水第1トンネル東口

明治18年に着工し、当時の京都府の年間予算の約2倍という巨額の費用と約5年という歳月を費やして開通した琵琶湖疏水。琵琶湖の湖水を取水し、園城寺(三井寺)近くからトンネルとなって京都側に水を運んでいます。長さが2436mの第1トンネルは完成が危ぶまれるほどの難工事でしたが、今では入口周辺は桜の名所になっていて散策に絶好。

トンネル東口には「氣象萬千」の扁額が架かる洞門が

京阪電気鉄道石山坂本線・三井寺駅から徒歩5分〜7分ほどで、琵琶湖疏水の第1トンネル東口。
大津市三保ヶ崎の取水口から大津閘門(おおつこうもん)を経て第1トンネル東口の間、730.5mが大津運河。
トンネル部分が大半という疎水ですが、明治時代には旅客を含む舟運にも使われていたそうです。

第1トンネル入口の洞門は、コリント式の柱が印象的なデザインで、滋賀県の嘱託建築家・小原益知の設計。
第1トンネル東口には、「氣象萬千」(きしょうばんせん)の扁額が掲げられていますが、初代内閣総理大臣・伊藤博文の揮毫(きごう)。
「様々に変化する風光はすばらしい」という意味で、今では大津屈指の桜の名所となっています。

琵琶湖疏水は、国の史跡、疏水100選、そして「京都における産業の近代化の歩みを物語る琵琶湖疏水などの近代化産業遺産群」として経済産業省の近代化遺産に認定されています。

琵琶湖疏水第1トンネル東口
名称 琵琶湖疏水第1トンネル東口/びわこそすいだいいちとんねるひがしぐち
所在地 滋賀県大津市三井寺町
電車・バスで 京阪電気鉄道三井寺駅から徒歩5分
ドライブで 名神高速道路大津ICから約3km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 大津駅観光案内所 TEL:077-522-3830
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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