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三井寺・勧学院

三井寺(園城寺)の勧学院は学問所として、鎌倉時代の1239(延応元)年に創立された塔頭(たっちゅう)。狩野光信による華麗な障壁画が部屋を飾る客殿は国宝に指定されています。現在の勧学院客殿は豊臣秀吉の闕所(けっしょ=堂舎の破却)後の1600(慶長5年)、豊臣秀頼が毛利輝元を奉行に再建したもの。

建物は国宝、狩野派の襖絵は国の重要文化財

勧学院の客殿は、光浄院客殿とともに書院建築の代表的遺構で国宝に。
間取りは3列9室に分かれ、南列には一之間襖絵『四季花卉図』、一之間床貼付絵『滝図』、ニ之間襖絵『花鳥図』という狩野光信(狩野永徳の長男で、安土城の障壁画などを描いています)による華麗な障壁画(国の重要文化財)が部屋を飾っています。
狩野光信は、父・永徳の豪壮な大画様式とは対照的に、理知的で穏やかな作風で知られ、花鳥画で有名。
有名な豊臣秀吉像も狩野光信の作です。

襖で仕切られた部屋は、襖を取り去れば広い空間となる仕組み。
学問所として多人数での使用を考えた配慮です。
また、客殿の広縁の向こうに広がる池泉式庭園が広がっています。

拝観は、申込フォーム、または往復はがきで、1週間前までに3名以上で園城寺(三井寺)事務所(特別拝観係)宛に「特別拝観」を申し込む必要があります(勧学院襖絵は収蔵庫で公開)。

村雲橋から勧学院の美しい石垣の築地堀を眺望
三井寺・勧学院
名称 三井寺・勧学院/みいでら・かんがくいん
所在地 滋賀県大津市園城寺町246
関連HP 三井寺公式ホームページ
電車・バスで 京阪石山坂本線三井寺駅から徒歩12分
ドライブで 名神高速道路大津ICから約3.5km
駐車場 園城寺駐車場(350台/有料)
問い合わせ 三井寺(園城寺) TEL:077-522-2238
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

取材・画像協力/滋賀県

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